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SATA SSDからNVMe SSDへのストレージ換装

概要

OSをクリーンインストールすることなくストレージをSATA SSDからNVMe SSDに換装したときのメモ
SATA接続からNVMe接続のストレージに変更するときにハマったポイントがあるのでその解説

今回の達成目標

OSやソフト等は現環境を維持すること

現環境を維持する必要が無ければWindowsのインストールメディアを用意してクリーンインストールするだけだが、現環境を維持するにはクローンツールなどが必要になる。

データ保管用のHDDを増設

すでに4 TBのHDDがあるが、さらにもう一つHDDを増設する。

使った物&ソフト

M.2 SSD

今回使うマザーボードはPCIe 4.0には非対応なので購入時点で安めの値段だったこのSSDを使用。

M.2 SSDケース

今回のマザーボードはグラボの下にM.2 SSDスロットがあって作業性が悪いのでM.2 SSDのケースを用意。なくても作業はできる。

HDD

何かと悪名高いSMR方式のHDDではなくCMR方式のHDDを用意。

クローンツール

今回はMacrium Softwareの Reflect 8 というクローンツールを使用。今まではEaseUS Todo Backupを使っていたが、有料化されてしまったためにマイナーなソフトをチョイス。サイトは英語だがインストーラーやソフトは一応日本語に翻訳されている。

英語オンリーなのはサイトだけ

利用形態(個人/商用)に応じてダウンロードする。トライアル版のダウンロードの場所はメチャクチャ分かりづらい。

(備考)今回使ったマザーボード

MSIのH370M BAZOOKAを使用。PCIe x16スロットの下にM.2 スロットがあるタイプなので、作業性を確保するためにM.2 SSDケースを使っている。

PCIe x16の真下にM.2スロットがあるとグラボの付け外しが何度も発生して辛い

作業手順

ディスクの初期化

「ディスクの管理」から新たに接続したストレージが認識されるように設定する。
この作業はOS用のSSDでも増設用HDDでも同様の作業。

具体的な手順は以下のサイトを参考にされたい。

クローンの作成

クローン元のストレージとクローン先のストレージが認識されていると、Reflect 8には以下のように「ディスク1」にはクローン、「ディスク2」にはクローンのストレージが表示される

複数のストレージが接続されているとこの画面で大量に表示されることになるので、クローンするもの以外は取り外しておくのが無難

以下の画像にある「このディスクのクローンを作成」をクリックするとウィンドウが現れる。

「格納先」にある「クローンを作成するディスクの選択…」をクリックする(1)と、クローン元以外のディスクが表示されるのでそれをクリック(2)

選択したディスク上にあるパーティションはすべて不要なので、「削除」をクリックしてすべて削除する。

すべて削除したら、ソースにあるパーティションを格納先のグレー部分にドラッグしパーティションをコピー
このときCドライブは最後にドラッグする(理由は後述)

Cドライブのパーティションで右クリックし、「パーティションのサイズとレイアウト」をクリック

パーティションのプロパティが表示されるので、「最大サイズ」をクリックし(1)、「OK」をクリック(2)

Cドライブを最後にしないと、このステップのときにパーティションサイズを変更できない

前の画面に戻るので「次へ」をクリック

これでクローンの準備はほぼ終わり

スケジュール機能は使用しないので、そのまま「次へ」をクリック

設定の条件が表示されるので、確認して「終了」

保存オプションが表示されるので、「このバックアップを今すぐ実行」にチェックを入れて「OK」。「バックアップおよびXML~」についてはお好みで

デフォルト名称の「私のクローン」がジワる

ポップアップの表示が切り替わるので、「ターゲットボリュームの~」にチェックを入れて「継続する」をクリック

クローンが完了したらPCの電源を落として取り付けの準備

進捗のゲージが100%になったらクローンの作成は完了

SSDの取り付け~初回起動

SSDの取り付け

マザーボードによってはM.2スロットを使用すると特定のSATAポートが無効になるので、その点に注意しながら配線していく。(今回のマザーボードではSATTA1ポートが無効になる)

マザーボードの取説を見てポートの有効/無効を確認する必要がある
(画像はMSI H370M BAZOOKAの取扱説明書から)

初回起動

M.2 SSDを取り付けて起動すると「自動修復」の画面が表示される。これはSATAからクローンしたデータ内にNVMe用のドライバーがインストールされていないため。
ここからはNVMe SSDが起動できるようにセーフモードで起動してドライバーを読み込む必要がある。

Crucialのページにもトラブルシューティングのページが用意されていた。

右下の「詳細オプション」をクリック

SATAからNVMeに変更した直後はこの表示で問題ない

「詳細オプション」をクリック

「スタートアップ設定」をクリック

「再起動」をクリック

再起動後に以下の画面が表示されるので、「4) セーフモードを有効にする」を選択する。(キーボードの「4」を押す)

サインイン画面が表示されたら、通常通りPINやパスワードを入力してサインインする。この画面が表示されていたらNVMeドライバーはすでにインストールされている。

サインイン後は念のためデバイスマネージャーでNVMeコントローラーがあることを確認しておけばOK。

「標準 NVM Express コントローラー」が表示されていればOK

この後は再起動を行ない、通常通りサインインすればSSDの換装は終了。
お疲れ様でした。

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