見出し画像

第35話 味変いってみよう「チャルメラ 宮崎辛麺」

辛麺ブームの昨今である。最近辛麺シリーズと言えば第24話で『エースコック宮崎辛麺』、第27話で『カップヌードル辛麺』を食べた。いずれも独自のコンセプトをもってつくられた旨辛いラーメンだった。そして今回3種目に挑戦する。

袋ラーメンの王道、チャルメラシリーズの辛麺『チャルメラ宮崎辛麺』だ。宮崎辛麺の特徴の一つとして、焼き肉屋で出てくる韓国風冷麺のような歯ごたえの?『こんにゃく麺』が特徴らしいが、やはりそれは扱っていないようだ。純粋に辛いカップめんとして楽しみたい。

パッケージの写真には他になかったふわふわ風の卵にニラ。期待をそそる。

ではさっそく開封する。タテ型カップ麺はほとんどこのスタイルだが、中に小袋は入っていない。その代わりにこのカップめんの特徴は、フタの上に貼りつけられた『コクうまトマト味の味変パック』だ。そう、最初から味変前提で設計されているのだ。この宮崎辛麺だけでなく、このチャルメラカップ5種すべて味変設計だ。

あらためてカップの中を見ると、そぼろ、たまご、ニラのかやくが入っている。お湯を注ぐと、ニラと唐辛子の刺激的な香りが漂う。だが、不思議なことにそれほど辛さを感じる香りではない。カップの横には『辛さレベル4/5 辛みが強いので注意してお召し上がりください』と記載されている。辛さについては『ペヤング獄激辛』を経験してからというもの、辛さの感覚がバカになったのか、たいていのカップ麺を「辛い」と思わなくなった。

ではお湯を注いで3分待つ。ふたを開けて現れたのはたっぷりの卵の上にそぼろとニラ、そして唐辛子が散りばめられた彩の良い表面。カップめんでこの景色はなかなか感動ものだ。

スープをすすってみる。一口目、口当たりはソフトなのだが、のどに刺激的な辛みを感じる。しかし、それはそれほど強いわけではない。春の陽気で気温23℃、大汗覚悟でフェイスタオルを準備しておいたが、それは必要なさそうだ。

めんはやはりこんにゃく麺ではなく、普通の揚げめんである。そういえばチャルメラシリーズのカップ麺は食べたことがなかったが、袋ラーメンのような丸麺ではなく、カップヌードル風の平打ち麺だ。

全体的に辛麺によくある濃厚な味ではなく、むしろすっきりとしている。そこにニラの風味のインパクトが強い。

半分食べた。では味変いってみよう。『こくうまトマト味の味変パック』を入れてみる。小袋に少しだけ入っているのは酸味の強いケチャップ風の調味料だ。混ぜ込んで味見をしてみる。それまで淡白だった味が、一気にトマト風味に変化した。味に色がついたとでも表現できるだろうか。スープの味もくっきりとした。個人的には味変あとのほうが断然うまく感じる。僕がトマト好きなためもあるのだろうが…。

今回食べたチャルメラ宮崎辛麺も含め、他の辛麺それぞれに味がどれも様々だ。どれもそれなりの個性があっておもしろい。本場の宮崎辛麺もぜひ試してみたいものだけどカップ麺ワールドも個性的で面白いな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?