第21話 初のアレンジメニュー「どん兵衛天ぷらそば × セリ」
僕はこの記事や、日々食べた麺類をツイッターに上げているのだが、ある日フォローさせていただいている方から、激ウマのアレンジメニュー「どん兵衛 セリそば」の情報をいただいた。
「確か戸棚に『どん兵衛 天ぷらそば』のストックがあったはず・・・」と思い出し、さっそく挑戦してみることにした。
いつものスーパーにセリを買いに行くが、実はセリなんて買ったことがない。春の七草のトップを行くのを知っている程度で、どんな味なのかのイメージもあいまいだ。野菜コーナーに並んでいない?あまり売っていないものなのかなと不安を感じながら、ダメもとでお勤め品コーナーを覗くと・・・ありました!緑色がすこし抜けてきた感のある半額のセリ。半額でも149円。定価なら買うのをためらっていたかもしれない。
カップめんはお手軽でいいのだが、栄養が偏ってしまうのが心配になる。食生活の乱れが体調に現れやすくなってきたお年頃なのである。野菜を一緒に食べるというのはそういう面でもうれしい。
さてそれではさっそく作ってみよう。作るといってもごく簡単である。
フタをあけると湯気とともにつゆとセリの香りが漂ってくる。まずはつゆを一口。いつものどん兵衛の味にセリのさっぱりとした香りが鼻に抜ける。
ちなみに天ぷらはセリよりも主張が強いとのことなので、適宜トッピングしながら食べる。それとどうでもよい話なのだが、僕の学生時代の先輩は、どん兵衛天ぷらそばを食べる時、お湯を注いで3分待つ間におやつのように天ぷらをぼりぼり食べており、他の先輩から突っ込みを食らっていたのを思い出し、つい一人でニヤニヤと一人笑いをしてしまった。
すでにくたくたになったセリを混ぜる。長細いセリはそばとバランスよく混ざる。これだけでも相性の良さを思わせる。
それではそばをすすってみる。麺によく絡みながら入ってくるセリ。どん兵衛のそばの旨さは言うまでもないが、それに柔らかくもしゃきしゃきの歯触り、そして清涼感が加わわり、さらにはそれがごく自然に溶け込んでいるのだ。なんというフィット感だろうか。
時々天ぷらを割り入れてはそばと一緒に食べてアクセントを入れながらも、一口一口最後まで「うまい!うまい!」と煉獄さんさながらに呟きながら完食。この組み合わせ、感動ものだ。
これまであまりアレンジメニューというのに関心がなかったのだが、ひと手間だけでこれだけうまさが引き立つのである。新たな世界を知ってしまったような気がする。
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