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第32話 もう少し入れてくれ!「大阪かすうどん大盛」

大阪の名物と言えばたこ焼きなどをまず最初に思い浮かべるが、『かすうどん』も人気があるらしい。

『かす』と聞くと天かすを思い浮かべるが、この『かすうどん』の『かす』とは牛ホルモンから油を抽出した後の残りかすを言うようだ。

かすうどんのチェーン店、KASUYAさんのホームページには以下のように説明されている。

油かすとは?
そもそも「油かす」とは大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理です。
牛の腸を油でじっくりと時間をかけて揚げ、余分な油分が抜けて肉の旨味が凝縮された、美味でしかも栄養価も高い食材です。
まわりはカリカリと香ばしく、中はぷるぷるとした独特の歯ざわりが特徴です。この「油かす」を手間暇かけて開発した特製のダシを使ったうどんにトッピングしたものが当社オリジナルの「かすうどん」です。


この『かすうどん』の存在は以前から知っていたわけではなく、今回店頭に並んでいたカップ麺を見て初めて知ったのだ。ホルモン大好きな僕はパッケージに書かれている『かす』の説明を読んで即購入。

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ヤマダイ株式会社さんから発売されているニュータッチブランドの『大阪かすうどん大盛』だ。ニュータッチ凄麺シリーズのラーメンはとてもおいしく、僕のお気に入りのブランドだ。今回はニュータッチシリーズで、凄麺ではないが、どのようなうどんなのかも気になるところだ。

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それではさっそく開封する。
パッケージは大盛ラーメンによくあるバケツ型だ。

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中には小袋が3種。『かやく』にはかすとねぎ、『とろろ昆布』、そして『後入れスープ』だ。まずは『かやく』と『とろろ昆布』を麺の上にあけ、お湯を注ぎ5分待つ。

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開封して『後入れスープ』を注ぐ。さらりとした醤油のスープだ。まずは一口飲んでみる。サラッとあっさりしており、どん兵衛に比べると甘みが控え目だ。

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では麺を食べてみる。見た目も食感もどん兵衛風だ。利き酒ならぬ利きカップラーメンをすると、麺だけではどん兵衛と区別がつかないかもしれない(スープの違いは十分わかる)。

そして今回メインの『かす』だ。『かす』だけを単体で食べると、ただの天かすにはない食感と深い味わいが広がる。…が、いかんせん量が少ない、小さい。箸でつまんで舌に意識を向けて味わう、そんな食べ方になってしまう。麺と一緒だとどこに『かす』が絡んでくるかがわかりにくいのだ。うーん、これは少々残念だぞ。

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それに対して麺ととろろ昆布のボリュームはうれしいのだが。
うどん全体としての味はなかなかうまいと思う。あっさりでありながら脂のコク深さがあり、食べごたえもしっかりとある。やはりカップめんでは具を期待することは難しいことを改めて感じた。

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