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第41話 いわゆる担々麺とはとは別物らしい『元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン』

担々麵とはひき肉の入った真っ赤なドロドロのスープのイメージがある。今回食べるのはニュータンタンメンというものだ。ルーツは担々麺にあるようだが、その辛さをマイルドにするために溶き卵をまぜた(以下かきたま)オリジナル料理が、50年以上前から神奈川県川崎市を中心に広がったものらしい。

その代表的店舗が元祖ニュータンタンメン本舗さんだ。

主に神奈川県を多くの店舗がフランチャイズ展開されている。


ホームページの画像では唐辛子の赤にかきたまとひき肉の浮いたスープがおいしそうだ。また辛さも5段階で選べるようだ。

さて、今日はそんなニュータンタンメン、サンヨー食品さんから発売されている『元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン』だ。

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人気ラーメン店「元祖ニュータンタンメン本舗」のタンタンメンの味わいを再現しました。
張りがあり、歯切れのよいめんです。また、つるみをもたせのど越しのよいめんに仕上げました。
ポークやチキンのうまみに、にんにくのうまみ、唐辛子の辛みを合わせました。にんにくや唐辛子をきかせた豚ガラ塩味スープです。
具材はかき卵、唐辛子、鶏肉そぼろの組み合わせです。

カップはタテ型で少し大きめに感じるが、内容量は70gでボリュームは他のカップめんと大差はない。波型になったプラスチックをパッケージで覆った容器が特長だ。

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それでは開封する。タテ型カップめんは概してそうだが、かやくなどの小袋は入っていない。聞くところによるとタテ型カップめんは、立ったまま片手で持って食べられる手軽さが商品のコンセプトらしい。なるほど、だからかやくなどを入れる手間もかけないようにしているのか(?)。

…開封したがかやくが見当たらないのは少々不安だ。

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さっそくお湯を注ぐと唐辛子の香りが漂う。3分待って開封する。透明感ののこる赤みがかったスープだ。よく混ぜるとかきたまやそぼろが混ざる。そしてスープを一口。見た目通り、辛さはそれほどでもない。それよりも鶏がらのあっさりとした感じが印象に残る。唐辛子が浮いているのだが、ピリリと来るような刺激も控えめだ。

麺は揚げ麺で油の香りがする。ノンフライ麺もうまいが、この揚げ麺のジャンクな感じも大好きだ。具材はカップめんでは仕方ないが、やはり少なめだ。追いかきたまなどをすればもっと感じが出るんだろうか。

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それにしても、ルーツとなった担々麺の感じは全くない。辛口鶏だしのラーメンという感じだろうか。いわゆる担々麺の濃厚さ・辛さ・ゴマ感は全くなく、異なるカテゴリーのラーメンだろう。あっさり系のラーメンが好きな方にはおススメだ。

ところで、このラーメンのルーツとなったニュータンタンメン発祥のお店では、焼肉も食べられていたらしい。そう考えると焼肉の締めにこのラーメンは、なるほど合いそうだ。


やはりご当地ラーメンというものはその土地で、その文化にふれながら食べることで、より味への理解も深まるものなのだと思う。各地の味をカップめんで再現!はうれしい。だから僕はその背景を理解して、これからもカップめんに向き合いたいと思う。

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