見出し画像

Iターン1年目にして祭りの担い手に~遠山郷の霜月祭りとは~

お久しぶりです!やまかんライターのゲンです!



みなさん、遠山郷の冬はとってもアツい時期だと知っていましたか?
それはなぜか?お祭りの季節だからです!


遠山郷では、800年以上の歴史と伝統がある「霜月祭り」という祭事が毎年真冬の12月にあります。


実はこの霜月祭り、国指定無形文化財にも指定されていて、かの有名な宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」のモチーフになったとも言われているすごいお祭りなんです。



今回はそんな深い歴史・伝統のある霜月祭りについて、Iターン者目線でお伝えしていきたいと思います!



【霜月祭りの担い手「霜月祭り保存会」】

現在、遠山郷の中に点在する九つの神社で霜月祭りが催されており、


それぞれの地区の神社には地域住民が主体となって組織された、
「霜月祭り保存会」という祭りを運営・継承していくための団体が存在します。



そしてなんと、、、今年から遠山郷南信濃の「八重河内地区霜月祭り保存会」(以下:保存会)に加入させていただく事になり、
祭りの担い手として霜月祭りの魅力をがっつり体感することができました!

保存会の霜月祭りの練習は2ヶ月ほど前から。

本番で行う儀式の確認や舞の練習をひたすら行います。


練習の段階から感じていましたが、霜月祭りの舞って、見た目以上にすごくハードなんです。


練習で舞うたび、もう汗だくで。。。


ましてや本番では、熱湯を沸かす鉄釜の熱+集まった人たちの熱気がある中で、動きづらい衣装を着て舞うのでそりゃあもう(笑)


こうして練習を重ねながら、本番に向けて準備していくのです。



いざ!霜月祭り当日!


八重河内地区の霜月祭りは尾ノ島というところにある正八幡神社で行われます。

境内では出店なども出ていて賑やかな雰囲気。
神社に近づくにつれ、ドンドコドンドコと太鼓の祭囃子が聞こえてきて、この時点でソワソワ、ワクワクしてきます!


一方、神社の中では、、、

これは、「水の王」と呼ばれる神様の面で、今まさに「湯切り」をしようとしているところ。「湯切り」は霜月祭りの代名詞と言っても過言ではありません。





そして、、、、

「湯切り」の瞬間!!!
熱湯ばっっしゃーーーってなってます。笑
湯気やらカメラのフラッシュやらでどういう状況か分かりづらいですが、
「水の王」が素手で熱湯を掬い上げて周囲の人たちにかけています。


この熱湯にかかった人は、無病息災で過ごすことができると言われています。


僕も舞をやらせてもらったり、面をかぶらせてもらいました。


霜月祭りを支えるもの


霜月祭りの歴史と伝統は、そのまんま遠山郷の歴史と伝統と言ってもいいぐらい。


つまり地元の人たちが霜月祭りにかける情熱は、遠山郷に対する情熱なんです。


「霜月祭りを絶やしてはいけない、継承していかなくては」という使命感とも取れるその熱意の中に、これからもこの地で共に生きていくんだ!という遠山郷の人たちの強い意志を感じることができました!


そしてその熱い思いが霜月祭りの大黒柱となっているのだと。


そんな霜月祭りに保存会の一員として参加できたことをとても誇りに思います。





以上、Iターン者目線の霜月祭りレポートでした!








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?