しそジュースって危険なんだよという話
赤紫蘇の季節になりましたね！葉っぱを煮出して、砂糖とクエン酸（酢を入れるケースもあるそうです）を入れて作るしそジュースは、暑いときにのどを潤すのにぴったりの、さわやかな飲み物です。
が。
しそジュースには、えらい目に遭わされたことが二度あります。
今日はそんな失敗のお話です。
紫蘇は丈夫でよく育つ植物である
2年前、畑を借りて野菜を作っていました。
しそジュースが大好きな子どもたちのリクエストもあったので、赤紫蘇の種を蒔きました。たくさん育つといいなぁ。梅干しもいつも大量に作るので、我が家に赤紫蘇はいくらあってもいいと思ったのです。
が。
紫蘇って、丈夫でよく育つんですねぇ。
1畝作ったら、順調に育ちまくりすぎました。
紫蘇だらけです。
せめて半分は青紫蘇にするべきでした。赤紫蘇は料理にはちょっと使いづらい。どうすんのこの大量の赤紫蘇？
しかも、畑の世話に忙しくて、気がついたときには梅干し用の梅のシーズンが終わっていました。
何ということだ！毎年4キロは食べるというのに！
せっかく、赤紫蘇がこんなに育っているのに！
という訳で、この年、一体何度しそジュースを作ったことやらわかりません。抜いては煮出し。抜いては煮出し。家中しそジュースだらけ。
そして、近所のママ友たちにも、ジュース作ってねと紫蘇を大量に押し付けて回りました。
紫蘇は丈夫でよく育つ。肝に銘じました。
しそジュースは危険である
15年ぐらい前の話です。
この年も、長男くんに安全で美味しいものを飲ませたくて、しそジュースを作っていました。ペットボトルに入れて、冷蔵庫に保管。暑い季節にもおいしいジュースが飲めるように、大事に大事に、飲んでいました。
そんなある日のこと。突然妙な音がしたのです。
「ボンッ！」
え？何？何が起きたの？
異常事態であることは明白です。
どうやら、冷蔵庫の方から音がしたような気がする。何なにナニ？
冷蔵庫を開けました。
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
一瞬、この詩が頭の中を駆け抜けました。
それぐらい、冷蔵庫が
いちめんのあかいろ
いちめんのあかいろ
とんでったぺっとぼとるのふた
いちめんのあかいろ……
しそジュースって、醗酵するんですね！
圧が高くなって、ペットボトルが爆発したようです。
冷蔵庫中にしそジュースが飛び散っていました。
砂糖が入っているので、ベタベタだし、床にまでこぼれてるし、いやもう、始末するのに何時間かかったやら。
大変な経験でした。
経験は人を賢くする
それ以来、しそジュースを作ったら、ときどき蓋を開けて中に充満した気体を逃がすようにしています。
だって、爆発するから！危険なの、しそジュースは！
紫蘇を配った先のママ友たちにも、
「醗酵するから、絶対にときどき蓋を開けて気体を逃がすのを忘れないでね！絶対ね！冷蔵庫が一面真っ赤になるからね！」
と念押ししました。
経験は人を賢くしますね。あの悲劇はもう二度と繰り返しません。
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