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2020年を振り返ってみた。

さて、2020年をどう振り返ろう。浮かぶことは沢山あるが、ざっくりと今年良かったこと今年悪かったことを各々書こうかと考えている。良い悪いの評価基準としては、大袈裟な表現かもしれないが、今後の人生を定義づけるような出来事、要は判断の価値基準(自分の物差し)を形成するような出来事だと捉えている。長々と書いてしまったので気休め程度に読んで頂けたら幸甚である。

今年良かったこと

今年良かったことは、春学期にイノベーション・エコシステム概論という授業を受講できたことである。

これは、Sozo VenturesというシリコンバレーにあるVCから講師をお招きして、VCに関する基本的事項やリサーチの仕方などを紐解いて頂くといった内容である。リアルタイムであるため朝8時から11時までの3時間を6週間連続で受け続けるという、濃密な時間を過ごせたかと思う。

そこで印象的だったことを一部ご紹介して、それに関して自分の思うことも付け加えていきたいと考える。(ネタバレNGでしたらすいません…)

印象に残っていることその1:リスクを取ることの重要性

まず1つ目。キャリアにおける成功度について、縦軸をリスクの大きさ、横軸を技術やスキルの習熟度として、その掛け算の大きさによって表現できると講師の方は仰っていた。図解すると以下のようになる。

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一般的にはスキルをあげることにフォーカスしがちだが、蓋を開けてみたら上には上がいっぱいいて詰まっている。そういったスキルが高い人たちと対峙した際にいかにして戦うか。それは、誰もやったことのないようなことや新しい機会に飛び込むことだと仰っていた。

要は、スキル80のライバルがいたとして、自分はスキル40だとすると、その条件で勝つにはそのライバルの2倍以上のリスクを取りなさいということである。実際に定量化するのは難しいと思うが、感覚的にはそういうことを言いたいんだと考えている。

私はこの考えに対して基本的には賛成している。ただし一方で、当たり前のことかもしれないが自分の直感に背くようなことはやるべきではないと考える。また、直感に従わないという選択をするのであれば、今後立ちはだかる壁に対して一切の言い訳をせず、割り切る覚悟を持たなければならないと思う。もしその覚悟を持てないなら止めるべきである。理由に関しては後述する。

印象に残っていることその2:自分の物差しをもつことの重要性

そして2つ目。物事には100%白黒つけられるようなことはなく、そこから先は自分の物差しで判断し選択することが重要だということを強く主張していた。

VCは投資業務を遂行する上で、様々な情報から判断して投資をしなければならない立場にある。マスコミやプレスリリースでは評価されている情報を鵜呑みにすることなく、裏側ではどのような情報が隠されているのかを懐疑心を持ってリサーチし、最後は自分の物差しで判断することが大切である。

ただ、「自分の物差しを形成するのが大事である」とこれのみで終わっていた。ここで誰もが思うであろう疑問が浮かび上がる。それは「自分の物差しとはいかにして形成すればいいのか」という問いである。

私は自分の物差しを形成するにはそれはもう数多くの経験・場数を踏むことが必要であると考える。こればかりはJust Do→振り返りの経験でしか形成されないかと。口酸っぱく誰もが「行動しよう」と言う所以はここにあるかと思う。

はそして最後は直感で、自分が何を信じるのかは自分の物差しで決めなければならない。もしここで他人の物差しを使ってしまうと、どんなことが起こるのかはまだ想像がついているわけではないが、おそらく振り回されることにキリがなく搾取され、不自由で身も心も乏しく、要するに幸福度の低い生き方になってしまうのではと思う。

ただ、上記2つを実践するのはなかなか難しいことでもあると思う。なぜ難しいか。これらを実践するには並々ならぬ勇気や労力が必要で、運要素も多分に含まれているからではないかと考える。また、歳を取れば取るほど自分だけで完結する世界で生きていける訳ではないからだとも推測する。ただし、複雑かつ不確実性の高い時代には、物事を実現することにおいて最も求められることだと考える。※物差しという言葉はこの人も使っていた!

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今年悪かったこと

まず、結論から言うと以下話す出来事は、今から振り返るとこのような機会に飛びこんでみて良かったし、貴重な経験ができたと思っている。(どっちやねん)

ただ悪かったこととしては、あるプロジェクトにおける物事との向き合い方があまりにも不誠実であったことである。

「ここまで今年良かったことにつらつらと大層なことを言っといてお前はどうなんだ」

と聞かれたら何も言い返せないような出来事だ。

先に、何よりもまず関わってくれた方には謝りたい。当時一生懸命にできなかったこと、1人で何かを決めることさえもできなかったことをお詫び申し上げます。

何があったかというと実は今年の中盤まであるプロジェクトを進めていたが、結論をいうと頓挫してしまった。言うまでもなく最後まで本気になれなかった自分に原因がある。

だからこそ、上記に書いた通りリスクを取るのであれば直感に従うのが大切であり、それによって自分も想いをもって動けるし、それが周りに伝わって、それでこそ人がついてくるんだと考えている。それが厳しければ一切の言い訳もせず物事と向き合い続ける覚悟を持つか、スパッと止めるのが良いのかと考える。(とはいえここはまだ何が正解なのかは分からない)

そしてそれにハッと気づかされたのは、友人にあることを相談していた時であった。「リスクを取るのが大事だと最近聞いたんだ」って話していた際に、

でもやっぱり最後は直感だよね、自分に正直になるのが一番だよ」

と言われ、これは自分の中で直球ドストレートに刺さった瞬間であった。このように言ってくれた友人には感謝している。

そして自分の悪い所も理解できたと思う。中身を話すと、良かれと思ってやってきたことは、度が過ぎていたり、状況が変わった時には悪いことになるというものである。もう少し詳しく話すと、常に相談して物事を決めようとしたり、合意を取ろうとしていて結局何も動かなかったのである。お前は結局何がしたいんだと、みんな思っていただろうし今の自分が見てもそう思うだろう。

ただ、このような失態があったにも関わらずいまだに仲良くしてくれているペアの方や、いまだに話を聞かせてくれる機会を提供して頂いた方に非常に感謝している。大きなことを成し遂げることの難しさを身をもって実感した出来事であった。

これからについて

こんな感じで2020年という1年を振り返ってみたが、自分の強い思想・考え方を発信するみたいになってしまった。

個人的には様々な経験を経て、世界が広がって、学びの多い1年になったかと思う。とはいえまだまだ知らないことばかりだが、これからも様々なことを経験して、世界を広げることを楽しみにして生きていきたいと思う。そして、日々自分の物差しが形成されていくような経験ができることを願う。

最後に、今年自分ドリブンでやりたいことがやっと見つかったので、それに向けて少しずつ積み上げていきたいと考えている。(とはいえ柔軟に考えつつで)

盛りだくさんグダグダと綴ってしまったがここら辺で。ここまで読んでいただきありがとうございました!!良いお年を!!

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