見出し画像

『Captain of the Ship』

1.「人間になりてえ」
天下を取り全てを手に入れ、過渡期を迎えた時期の迷いのLP
冒頭からザ・ナガブチな曲
アメリカ人豪華バンドの演奏により曲としての体裁は保ててる


2.「泣くな、泣くな、そんなことで」
やっつけ曲
LP全体、自己陶酔によるわざとらしいしわがれ声で歌われ、どんよりとしている


3.「ガンジス」
吟遊詩人長渕がインドを旅した時の歌
「川岸で牛を引く少年、大きな瞳で手を上げた時何故に俺は目をそらしたんだろう」という一節
手を振り返したのではなく、咄嗟に目をそらしてしまった
日本人観光客である自分、豊かさへの後ろめたさと根底に僅かにあるかもしれない途上国への差別や偏見
たった一行でLP1枚分の重さ


4.「純情地獄の青春は」
仏教テイスト、童謡のようなメロディ
こういうのやってみたかったんだろうな


5.「明日の風に身をまかせ」
間奏のダーンダーンという擬音ソロが長渕っぽくて良い


6.「RUN」
韓国では長渕といえばこれらしい
なんでだろ?


7.「12色のクレパス」
長渕が誰かのお葬式で弔辞を読む時に歌う曲
男女どちらでも当てはまる内容だから汎用性が高いのだろう


8.「結晶」
男女の掛け合い歌詞
得意な設定


9.「Captain of the Ship」
吉田拓郎の人間なんての影響のハードフォークミニマル
人生を航海にたとえた歌詞
リスナーへの叱咤激励のようで本当は自我の海に溺れた長渕自身の救済の歌
小音量で聴いてもうるさい


10.「心配しないで」
また男女の掛け合いの歌詞
女が男にぞっこんベタ惚れという設定
これ長渕が自分のことを書いてると思うと気持ち悪い

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?