「かわいい」と「カッコいい」
ルッキズムの話ではない。
一般論として、「かわいい」格好の人はいる。
「かわいい」は、「可愛い」だったり「カワイイ」だったり「カワ(・∀・)イイ!!」だったりする。「かわいい」は言う人の主観の振れ幅がすごいのだ。棒高跳びの棒ぐらいよくしなる。
こないだ40歳過ぎのおじさん(僕からすればちょっとお兄さん)がルームウェアに着ている半パンを「かわいいやろ?」と聞いてきた。「かわいいですね」と答えた。おじさんだからといって「かわいい」と言ってはいけない決まりはない。その人は元々お洒落で服をいっぱい持っている。お洒落界の中央値にいるごくごく平均的なフツウの僕から見て、その人は普通にお洒落だと思う。その人は「かわいい」ものが好きなんだそうだけど、僕から見ていわゆる「可愛い」ものや「カワイイ」ものを持っているわけではない。その人のお洒落へのこだわり全般が「かわいい」と形容されているだけだ。
という具合に、別に誰が何に対して「かわいい」と言ってもいいんだけど、やはり振れ幅が棒高跳びの棒ぐらいしなるので、同じものを見ても同じ「かわいい」とは限らない。伝わりにくい時がある。
その点、「カッコいい」を僕はおすすめする。
「カッコいい」は「格好いい」であり、要は格好が良いものが「カッコいい」と形容できる。褒めたいときやポジティブな表現をしたいときは、「カッコいい」がオールマイティーだと思う。
繰り返すが、ルッキズムの話ではない。
容姿に対する評価ではなく服装や装身具、調度品への評価であり、あるものの価値観に対する主観の表明に過ぎない。
「かわいい」は女性を想起させるかもしれないが、事実として40過ぎのおじさんでもヘビーローテションで使うことがある。
「カッコいい」は男性や宝塚の男役を類推させるかもしれないが、元は「格好いい」であり、あらゆる良いものに対して「いいねボタン」を押すぐらいの気軽な気持ちで使うことができると思っている。
より幅広い対象に使えることを考慮すると、
僕は「かわいい」よりも「カッコいい」をおすすめしたい。