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似顔絵人生のはじまりは警察官

今日は似顔絵のお話です。

私はこれまでの人生で、何度か似顔絵を描いてもらったことがあります。描きあがるまではドキドキでした。実物よりも若く描いてくれるかな、ちょっぴり素敵に描いてくれるかななどと考え、仕上がるのがとても待ち遠しかったのを覚えています。

自分のいい瞬間いい表情を切り取って描いてもらえると、うれしいですよね。


先日、似顔絵のプロの方の講演がありました。
進行役だった私は、事前に少しだけお話を伺うことができました。

似顔絵は何処から描くんですか」と質問すると

「全体の雰囲気ですね、太っているか痩せているか、そして、次にヘアスタイルと髪の毛の分量と毛質をしっかり見ます、それが大事なんですよ、その後、大きなポイントになる顔を見ます特に目はとても重要です」と教えてくださいました。

会場には、プロが描いた有名人の似顔絵が数十枚展示されていました。西城秀樹・菅首相・ジョンウェイン・渥美清・オードリーヘップバーン、高倉健・上沼恵美子など、どれも繊細に描かれまるで写真のようでした。

見方によると写真以上に本人ぽく描かれていたかもしれません。

じっくり見ると、その人の最も特徴的な表情を捉えて描いていました

似顔絵のプロは大学時代は漫画が趣味で漫画研究会に所属して、アルバイトでたくさんの似顔絵を描いていたそうです。

その似顔絵のプロが大学を卒業してから選んだ仕事は何と警察官でした。

県内初の似顔絵捜査官として、鑑識で事件にかかわる犯人などの似顔絵を描き、その似顔絵がきっかけで、多くの事件を解決に導いたそうです。

警察庁が似顔絵を捜査に導入して、似顔絵捜査官制度が始まったのが昭和54年です。

それまでは、事件解決のために、目撃者が見た記憶の中の人物を再現するために警察ではモンタージュ写真を作成していましたが、なかなか有益な情報が集まらないために、似顔絵捜査を重視するようになったそうです。

モンタージュ写真から似顔絵に移行するなんて、何だか時代に逆行していてアナログな感じですが、それには理由がありました。

モンタージュによる手配写真はあまりにもリアルすぎるため、人物のイメージを広げて想像するのが難しく、見た目の印象が少し違うだけで「別人」と判断してしまうんだそうです。

それに反して、似顔絵は、特徴をやや誇張して描くこともできるため、特徴が伝えやすく、人物のイメージも広がりやすいのです。また記憶にも長く残るために通報による検挙率がいいと言うことでした。

あまりにリアルすぎるとイメージが広げにくく、似顔絵だとイメージが広げやすいと言うのはとても意外だなと思いました。


似顔絵のプロフェッショナルは、警察を退官してから、カルチャースクールで指導する傍ら、ボランティアで老人施設を訪ねています
お年寄りたちに人生の話を聞きながら、リラックスしてもらって、似顔絵を描いて、プレゼントするそうです。

似顔絵かき2A

犯人逮捕に役立てた似顔絵の技術で、今は、お年寄りを喜ばせてあげているなんて、何とも素敵なリタイヤ人生だなと思いました。

似顔絵のプロは「誰でも2時間もあれば似顔絵が描けるようになるとおっしゃっていました」が、絵心が全くない私には絶対無理だと思います。


その日は有意義な講演を聞いて、自分の好きなことで人を幸せにするリタイヤ人生、見習いたいなと思いました。いいですよね・・・。


ウキウキ親子 アップB

【毎日がバトル:山田家の女たち】

《趣味で人の為になるなんて素晴らしい》


 朝食後の山田家のリビングでの会話です。

「お母さん、似顔絵は得意かな・・」

「あんた、寝顔絵?」「違います、似顔絵です

「あんた、似顔絵は難しいわい特に目が難しいね・・・」


「お母さんも描いてみる・・」

特徴がある人は描きやすいんじゃけど、特徴があんまりない人は難しいと思うよ・・、第一印象で髪の毛なんかも注目するんじゃね・・」

母は、似顔絵の難しさを十分わかっていて自分には無理だと思っているようです。


「じゃけど、自分の特技を生かしてボランティアでお年寄りを描いてあげるなんて、素晴らしい、自分の趣味が生かされて、描きよっても楽しいんじゃろね、ええ人生じゃね・・」と素敵な生き方に共感しているようでした。

「ほじゃけど、私は似顔絵は描かん」と頑固な一言が返ってきました。

自分の趣味や特技を生かして、ボランティアでお年寄りに幸せを運ぶ、高齢化社会の中では、とても必要な事だと思いました。


ばあばの俳句タイトル 001 (2)

【ばあばの俳句】

 たい焼きの餡のはみだし冬晴るる


冬の晴れた日、たい焼きのお店の前で鯛焼きが出来上がるのを見ているのはほっこりしますよね。

たい焼きA1

鉄板に生地を流して、その上に自家製の餡を一個ずつ載せてゆく。焼きあがりの甘ーい香りがたまりません。その上、食べるときに餡がしっぽの先からはみ出していたら、もーう、ラッキーって思ってしまいますよね。

母はそんなたい焼き好きの気持ちを詠みました。たい焼き食べたくなっちゃいませんか・・・。


▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日音声配信しています。読んでいただけたらうれしいです。

今日もたくさんの記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただきありがとうございます。明日も配信します。

タワーロング

ロゴ入り2ショット



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