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ほんの少しスマホ君とさようなら
澄み切った真っ青な空をぼんやりと眺めながら、赤信号で止まった時、気づきました。
「あっ、忘れた、スマホ、部屋に置いてきちゃった・・・」
週に2度の食料品の買い出しで、産直市まで出掛けた時のお話です。
目的の産直市までは自宅から20分くらいで、お散歩がてらに行くのには、ちょうどいい距離なのですが、スマホを取りに家に引き返すとなると、やっぱり時間と労力がもったいないと思い、私は、ほんのしばらくの間、パートナーのスマホ君とお別れしようと思いました。
いつも何処へ行くにもスマホ君と一緒の私、家にいて部屋を移動する時でさえ、スマホ君を手放す時はありません。
特にnoteを始めてからは、新しい記事やスキの通知が気になって、肌身離さず持ち歩いています。
これは私だけなのかしら・・。
いつもは産直市への買い出しの時も、スマホ君を忘れずリュックに入れて、鳴ったら出るぞくらいの勢いで、持ち歩いています。
スマホ君は私のパートナーと言っても過言ではありません。
しかし、その日は決めたのです。買い出しから帰るまでの2時間はスマホ君とお別れだと。
そう覚悟して、再び歩き始めると
なんと不思議なことに、今までは目に入らなかったものや、聞こえなかった音が、しっかり私に話しかけてくるんです。
「あれっ、違うよ、いつもと、こんな音、響いてたっけ、風も結構、気持ちいい、あのマンションの木も色付いてる・・」なんて。
これまでは感じなかった感覚が呼び覚まされてきました。
パートナーのスマホ君も、時折、ほんの少しお別れする時間を作ると、いつもの見慣れた風景が違って見えるんだと確信しました。
私は気づかないうちに、スマホ君に素直な感受性を奪われていたのかもしれません。
スマホ君は私にとって何時でも、誰とでも、繋がることができる良きパートナーですけれど、ほんの少し距離を置くと、電波のつながりに束縛されない、新鮮な自分を感じることができるんだなーと、気づきました。
お別れするのは1時間くらい、絆が強くて難しければ、30分でも20分でも
10分でもスマホ君とさよならしてみてはどうでしょう・・・
きっとその後の、絆が強くなると思います。
その日の私は、2時間さよならして、再びパートナーに戻りました。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《ばあばに叱られた》
韓流ドラマをみようとしていた、母のベッドの傍らでの親子トークです。
「ほんの少しスマホ君とさようならの記事読んでみるよー、(ここは内容が本編と重なるので省きますね)
どうかな・・・、私の正直な感想なんだけど・・」
「あんた、言いたいことはようわかるけど、あんたやっぱりスマホは忘れたらいかんわい。お別れするんじゃったら、電源切ったらええんじゃない・・」と母
私は「そうよ、忘れたらいかんねー、しばらくのお別れに、電源を切るんがええねー」
「あんた、私は何処へ行くにも、七つ道具で携帯は持っていくよ、何んかあったら行かんけんねー、忘れるんは、いかんわい」とたしなめる母
「私が言いたいことはわかるじゃろ・・」
「まあねー、いっつもスマホのことばかり気にしとったら、身近な素敵な風景も見落とす言うことかな・・」と母
「それが分かったらええんよ・・・、分かる・・」
「わからい、ほじゃけど携帯は忘れたらいかんぞね」と母におしかりを受けました。
スマホ君とのお別れは、電源を切るという形でお願いします。
【ばあばの俳句】
瑞雲を引き寄せゆかん冬のばら
瑞雲というのは、現われると幸せを招くと言われている雲のことです。珍しい雲で、太陽の光を受けて、緑や赤など5色に輝きます。
冬のばらは冬枯れの中に、ポツンと咲いているばらです。母は擬人法で自分を冬ばらに例えたようです。
90歳のばあばがnoteで大きく変わったことを紹介した記事が、100以上のスキをいただいたことで、幸せを感じ、もっともっといいことに恵まれまますようにと、こんな欲張った句を詠みました。
こんな前向きな句が読めるのも、noteのおかげです。ありがとうございます。これからもばあばの俳句、楽しみになさってください。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日、音声配信しています。聞いていただいたらうれしいです。
今日もたくさんの記事の中から私たち親子の「やまだのよもだブロブ」にたどり着いて最後まで読んでいただきありがとうございます。明日も更新します。
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