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おもしろい美術館には鶏がいた

松山市駅前にあるデパートの屋上には観覧車があります。名前は「くるりん」です。くるりんは夕方になると季節によって変化するイルミネーションが楽しめます。夕暮れ時に行きかう市内電車やくるりんがゆっくり動く様子を眺めているとその日の疲れが癒されます

松山に住む親子が綴る「やまだのよもだブログ」にようこそ。今日は鶏が放し飼いにされているユニークな美術館を取材した時のお話です。とっても不思議な楽しい空間でした。

タワー撮影テーブルロング

この春65歳で定年退職するまで、番組制作の現場で走り続けていた私は、仕事が最優先で、家にいることはほとんどありませんでした。同居の母は自分なりのライフスタイルで温泉やデパートに出掛けて楽しんでいました。

リタイヤしてからは毎日、顔を合わせることになりストレスが溜まり始めた頃にブログをスタートさせ、今は母とのいい距離感ができました。ブログに出会って幸せです。

ばあばの俳句タイトル 001 (2)

【ばあばの俳句】

   錦秋の城をバックにVサイン

松山市内を見下ろす高台にそびえる松山城はこれから錦秋の季節を迎えます。山周辺の樹々が赤や黄色、山吹色などに色づき錦絵のような美しさになります。

秋のお城をバックにVサインをしてカメラに納まる自分の姿を詠んだそうです。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

 《思い立ったらすぐやる派》

マスクの2人 B

 母のキャリーバッグが玄関に準備されているのを見て
「お母さん、どこかに行くの?」と聞くと
やりたいことがあるんよ、行ってこうわい」と母。

「何をするの?」と聞くと「何でもええがね、することはするんよ」
とかたくなに答えるのを拒んでいました。
目的を伝えないまま、母はいつものようにおめかしをして出掛けていきました。


3時間後ピンポーンとチャイムが鳴ります。母が乗車していたタクシーから運転手さんが大きな真砂土が入った袋を玄関に運んでいました。

5キロ入りを3袋も

「庭の土がへこんどんが気になっとたんよー、真砂土買ってきたけん、これできれいにしょうわい」と気合が入った表情で、着替えることも無く、モクモクと土を入れる作業を始めました

「しんどいのに今日せんでええがねー」と私「気になったことは出来る時にせないかんのよ。これは私の性格じゃけんね、あんたにせいとは言うてないけんね」と母。


いつもながら思いたったら即行動の母のアクティブさには驚かされます。



【幸子のチャンネル】

《おもしろい美術館には鶏がいた》

幸子のチャンネル手直し B

 

 アナウンサー時代に私が担当していたニュース企画「ふるさとみつけた」では3年間にわたって毎週、愛媛県内のユニークなものや人物をたくさん取材しました。その中で記憶に残る、ある美術館のお話です。。

訪ねたのは松山市の海沿いにある梅津寺(ばいしんじ)です。

昭和61年秋のことでした。
訪ねた美術館は海を見下ろすみかん畑の中にありました。

美術館の壁は金網です。

作品は金網に展示します。

金網の四角い隙間からは潮風が吹き抜けていました

地元の人は、その美術館のことを「鳥小屋美術館」と呼んでいました。


元小学校の先生が「美術館を作りたい」という夢をかなえるために、自分の畑にある大きな鳥小屋を美術館にしたのです。
 
私たちが取材にお邪魔した時に、美術館に展示されていたのは子どもたちの絵でした。

金網に無造作に貼られた子供たちの絵は、開放的な空間の中でとても生き生きとして見えました。絵の向こうには遠く海を渡る船も見えるという楽しい美術館です。

美術館の床は土そのままで、足元では放し飼いの数羽の鶏が、くちばしをつつきあっています。

鶏は時折「コケコッコー」とけたたましく鳴くのです。それが愉快で笑ってしまいました。


自由な発想で生まれたユニークな「鳥小屋美術館」では子供たちの作品が輝いて見えました。

今日も「やまだのよもだブログ」を読んでいただいてありがとうございました。明日も更新します。

山田家の人々C



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