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妖怪が妖精になるためにしたことは?!
親子で綴る「やまだのよもだブログ」にようこそ。ばあばの俳句☆毎日がバトル:山田家の女たち☆幸子のチャンネルの3つのテーマでお伝えしています。
イラスト担当の母は最近、描くことに目覚めたのか、夢中で描きまくっています。今回のトップ画面のイラストは伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)へのオマージュだそうです。以前、東京の美術展で伊藤若冲の動きのある生き生きとした緻密な描写の動物の絵を見て圧倒されていました。若冲ファンの皆様、母のイラストを見て怒らないでくださいね。
今日の「幸子のチャンネル」は笑えるかもです。「妖怪が妖精になるためにイラストを描いた」お話です。
果たして妖怪は妖精になれたのか、ご期待ください。その前に今日も「ばあばの俳句」です。
【ばあばの俳句】
グレイヘア赤きマフラー空の青
母はとってもおしゃれさんです。きれいな色を組み合わせるのがとにかく上手です。ピンクだって黄色だって90歳に似合うようにコーディネイトしています。最近は毛染めをやめてかっこいいグレイヘアです。
秋晴れの日に、赤いマフラーをして颯爽と出掛けた時の句です。赤・青・グレイと色を意識して詠んだそうです。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《インゲンは甘辛くしないで》
友人とランチの約束がある日に、母のお昼ご飯を作って出掛けました。
料理の取り合わせや味が気に入るかどうかが気がかりでした。
帰宅して「お昼ご飯どうだった・・?」と私
母は即答しないで、しばらく間をおいてから
「うん、美味しかったよ~、でもねー」その声のトーンで気に入らなかったんだとわかりました。
「あのねー、1つだけ言うとく、インゲンは甘辛くない方がええんよ」と母
お肉を甘辛く炒めた後のフライパンで、そのままインゲンを炒めたのが
気に入らなかったようです。
「インゲンは塩ゆでしたままの方がよかったねー、次からはそうしてや
いらんことせんでええ、せっかくのインゲンを甘辛い味にしたらいかんわい」と母。
私は怒る気持ちを抑えて「インゲンはまだあるけん、次はいらんことせんようにしょうわい」と言うと
「全体のバランスはよかったんよー」と言い過ぎたと思ったのかフォローの一言が加えられました。
私は、久々に海辺のレストランで美味しいランチタイムだったので、言いたい言葉をぐっと呑み込み「それならよかったわい」とそっけないコメントを返しました。
これからはいらんことはしません。
【幸子のチャンネル】
《妖怪が妖精になるためにしたことは?!》
コロナ禍で半年以上髪をカットしていない母が、伸び放題の髪を切りたいというので私が通っている美容院に連れていくことにしました。
母は90歳とは思えないくらい美意識が高く、ファッションにもヘアスタイルにも自分なりのこだわりがあります。なので、かなりめんどくさいおばあちゃんです。
いつもは美容院から帰ってくるとなんだかんだと不満を言って、気に入らないところは自分で切ったりしています。
そんな母ですから、初めて訪ねる美容院となると自分のイメージ通りに切ってもらえるのか心配だったようです。
そこで母は、お得意のイラストを描きました。それがこちらです。
イラストに描いていた母の顔はまるで10代の少女のようです。(笑)正面からのスタイルはもちろん、後ろの長さがわかるようにバックスタイルも描いていました。
そのイラストには思わず笑ってしまうコメントが書かれていました。
「妖怪を妖精にお願い致します」
”妖怪から妖精ですよー”ユーモラスな表現に私はクスッと笑いました。
美容院に到着し、早速、母は先生にイラストを見せます。
そしてまじめな顔でこう言いました。
「先生こんな感じにお願いします、とにかく、妖怪が妖精になったらうれしいです」と。
物腰が柔らかくユーモアのセンスもある先生ですが、90歳のおばあちゃんからそんなことを言われ、笑うに笑えなかったのでしょう、しばらく沈黙した後
「なるほど、やりたいスタイルがあるのはいいですねー、イラストがあるとホントわかりやすいです」と接客慣れしたコメントを返していました。
カットを始めてからも母は「耳の横はあまり長くない方が・・・、前髪は短めで・・・」と思い描く妖精のイメージを伝えていました。
20分後、妖怪は変身を遂げました。
カットの仕上がりを隣で見ていた私は「お母さんかわいくなったよ。妖怪じゃないわい!!」(笑)
そして母も「そうじゃね!!ものすごくええねー、妖怪じゃなくなったわい」と大満足のようでした。
妖怪から妖精に大変身した母は心が弾み、5歳は若返ったように見えました。
鏡を見ながら「とりあえず100歳まで頑張るけんね!!」と宣言していました。
女性の美への執念は、若さと元気の秘訣のようです。
今日は妖怪が妖精になったお話でした。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。明日も更新します。
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