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#この街がすき 松山においでなもし
目覚めのいい朝、コートの裾を風に遊ばせて、バス停に向かいます。
立ち止まって見上げると、真っ青な空に綿をちぎったような雲が、ぽっかりと浮かんでいます。
「ああ今日も、いい一日の始まりだ・・・」
私はこんな風に、この街で朝を迎えています。
すぐそばに海も山もある、自然豊かなこの街で家族と一緒にたくさんの思い出を積み重ねてきたこと、幸せだなと思っています。
私のふるさとは、愛媛県松山市です。
街のどこからもシンボルの松山城が見えます。
旅先から、帰った時も、松山城を見るとほっとします。
街には路面電車が走っていて、夏目漱石の小説坊っちゃんにも登場した坊っちゃん列車に乗ることができます。
***
じゃー、これから、ほんのひと時、私と一緒に
坊っちゃん列車に乗ったつもりで、お勧めの観光スポット「道後」まで行きませんか・・・。
ご案内しますねー。
車内はガタゴトと揺れてますけれど、坊っちゃん列車は、昔のまんまなので我慢してくださいね。
今、走っているのは、松山市役所前の堀端です。
はら、紅葉がきれいな松山城をバックにして、ドーム型のおしゃれな洋風建築が見えてきたでしょう。
昭和4年に建てられた愛媛県庁です。
愛媛の人は「まじめ・正直・嘘のない」県民性なんです。だから県も「まじめえひめプロジェクト」って立ち上げてPR活動をしているくらいなんです。
ホントですよ。私もまじめな愛媛県人の一人です。(笑)
黒いコート姿がかこいい車掌さんが微笑んでくれていますよ。
白い手袋で、進行方向を指してます。
左が観光客に人気のレトロな街並みのロープウェイ街です。松山城に登りたいという人は、ここで降りるといいんです。
右側は松山の中心商店街の大街道です。大きなアーケードが見えるでしょう。
この周辺には、美味しいお店がたくさんあるんです。松山の新鮮な魚や地酒召し上がって帰ってくださいね。
名物の鯛めしや魚のすり身を揚げたじゃこ天、それから私が好きなお酒、小富士の超辛口もおすすめです。
どうですか・・・、 路面電車の旅
松山を訪れた人は、この緩やかな時間の流れに思いっきり癒されるって言ってます。
お待たせしました。道後温泉駅に到着です。
この駅舎のたたずまい素敵でしょう。明治の頃にタイムスリップしたような気がしませんか・・・。
私はしょちゅう道後温泉に来るんですよ。ここに来ると旅人になった気分に浸れるからいいんです。
道後は私にとっては身近な癒しのスポットなんです。
駅の前の広場は、放生園(ほうじょうえん)って言うんですよ。
じゃあ、スマホの準備してください。
放生園にある「坊っちゃんからくり時計」でこれから楽しいものが見られますよ。
小説坊っちゃんに登場する坊っちゃんやマドンナ、赤シャツたちが繰り広げるからくり時計のショーなんです。
絶対見逃さないでくださいね。
次に、見られるのは一時間後ですから。
からくり時計の写真、いい感じに撮れましたね。
じゃあ、道後商店街に行きましょうか。
この商店街「道後ハイカラ通り」って呼ばれてるんです。
竹細工のお店や、町屋風のカフェでしょ・・・、大きな坊っちゃん団子を飾ったお店もありますよ。
あの広くて洒落たお店、タオルショップなんですけど、色やデザインがとっても素敵で、旅の人に大人気なんです。お土産にするときっと喜ばれると思いますよ。
お腹はすいてませんか・・・。
商店街の中にも愛媛のソウルフードが食べられるお店がいろいろあります。
私が母とよく行くのは、和菓子のメーカーがやってるお店なんですけど、「鍋焼きうどん」が美味しいし、タルトの天ぷらなんて言うユニークなデザートもありますよ。実は意外に美味しいんです。
商店街のアーケード(300メートル)、もうすぐ終わります。
突き当りに、ほらっ!見えてきました、道後温泉本館です。
私はここに、ご案内したかったんです。
日本の温泉の中で、道後温泉が一番古いって言われているんですよ。聖徳太子も入ったとか・・・。
道後温泉本館は2020年はいつもの年とは違ってるんです。
今、改修工事に入ってるんですけど、ものすごくアートな雰囲気でしょう。
「道後REBORNプロジェクト」をやっていて、手塚治虫さんの「火の鳥」とのコラボでオリジナルのテントが張られているんです。
歴史のある道後温泉の建物と火の鳥が描かれたテントが何故かマッチしてるんですよね。
道後温泉が生まれ変わるためのREBORNプロジェクト、絶対見ていただきたかったんです。
改修中ですけれど、温泉には入れますから、心配いりません。
夜になったら、
「青の火の鳥」のプロジェクションマッピングもあるので、それまで道後散策。楽しんできてくださいね。
それじゃー、私はここで、お別れします・・・。
私の大好きな街、松山の自慢のスポット、道後周辺をどうぞ思う存分楽しんで帰ってください。
今日は、ご一緒していただいて「だんだん」
「だんだん」って言うのは、松山の方言です。
“ありがとう”って言う意味です。
本当に「だんだん」さようなら・・・。
そして、道後にまた、「おいでなもし」(来てくださいね)
最後まで読んでくださった皆さんにも「だんだん」ありがとうございました。
ちなみにイラストは90歳の母が一生懸命に書きました。何枚も頼んだのでしんどかったと思います。母にもだんだんって言いました。
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