秋風とともに美しい女が入ってきた♬
今年はベートーヴェン生誕250年なのでイラスト担当の母がピアノを描きました。90歳のイラストです。親子二人三脚で始めた「やまだのよもだブログ」本日で7日連続の更新です。母の俳句やイラスト、私のアナウンサー時代の経験談や今の想いを綴っています。郊外電車で出会った妖精のように美しい女(ひと)のお話も・・・。
我が家には弾く人おらずのピアノが眠っています。時折、妹が帰省した時に息を吹き返します。俳句が生きがいの母が初めて作った句が「吾子去りしピアノの部屋の寒椿」です。妹が都会の音楽大学に行ってしまった時の寂しさを詠んだそうです。母の作句活動はその時から始まりました。今日の句は月光です。
月光のベートーヴェンや今日の月
ベートーヴェン作曲で多くの人に愛されている月光が流れるリビングから秋の美しい月をめでている時に詠んだ句だそうです。先日、テレビで盲目のピアニストの辻井伸行さんが月光を演奏していました。思わずテレビに向かってブラボーでした。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
伊予弁丸出しの母と娘の面白トークです。今日のテーマは・・・
【夕食に肉はいらない】
「おはよう、調子はどう?」と私、母の気配はするのに返事がありません。
どうしたのかと近づいてみるとベッドの上で何故か遠くを見ています。
「やっぱり、晩御飯にお肉を食べるといかんわい」と母
「どしたん、また寝れんかったん」と私
「1時間ごとに目が覚めてねー、夜、お肉を食べたらいかん」と母
「お肉を食べんかったら元気が出ん言よったろー」と私
「お風呂に入ってから、晩御飯にお肉食べたら、体が熱なって眠れんのよ」といつもの自分流のコメントが返ってきました。
どうやら昨日はよく眠れなくて大変だったようです。
日頃から母は肉を食べないと力が出ないと言っています。
そんな母が、夜に肉を食べないと言うならば昼に肉料理を出そうと思い
「今日のお昼は、肉料理しようわい」と言うと
「今日はお肉は食べん、ひによるけんね」と母
「えー、死による・・?!!」と私、違う「日によるんよ」と母
「お豆腐を入れて味噌汁でも炊いてくれたらええけん」と言うので
今日のお昼ご飯は具沢山の味噌汁に決めました。
飾らない今の想いやアナウンサー時代の経験談や思い出、話し方のノウハウをお伝えしています。今日のテーマは・・・
【風が運んだ美しい女(ひと)】
郊外電車の扉が開いた・・・
柔らかなシフォンのブラウスの裾を秋風になびかせて美しい女(ひと)が入ってきた。
私は思わずその女に見とれていた。
彼女は、運転席近くの座席にさりげなく腰を下ろした。
そこだけふんわりとした空気に包まれている。
癖のない栗毛色の髪を頭の高い位置で結んでポニーテールにしていた。
あどけなさが残る美しい横顔でスマホを優しくたたいている。
遠くの風景を眺めるように、私はその美しい女を見ていた。
ファッションセンスが素晴らしい。
奇をてらう装いではないのに着こなしが素敵だった。
さりげない組み合わせに色彩のセンスを感じた。
紅茶色のシフォンのブラウスを軽やかに纏い
生成りのワイドパンツに白いキャンパス地のシューズを合わせ
うす茶色のソックスを履いてカジュアルに演出していた。
ブランドものではないチェーン付きの小さなバッグが
シンプルなファッションのワンポイントになっていた。
嫌みの無いそのコーディネイト、思わず私も真似たいと思うほど素敵だった。
数駅過ぎて、その美しい女は軽やかな足取りで電車を降りて行った。
秋の妖精かのようなその姿を私は遠くになるまで追っていた・・・。
素敵な女(ひと)に出会ったものだ・・・。
余りにも素敵だったので思わずブログに書きました。愛媛には外見はもちろん心も美しい女性が多いんですよ。今日も「やまだのよもだブログ」ご覧いただいてありがとうございました。明日も更新します。
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