「聞香会セット」のご感想を紹介します

聞香会(羅国)に参加して戴けなかった皆さまに、当日に炷き出した全6種の香木を2炷ずつ分木し、開催の趣旨に共感していただこうと「聞香会セット」(https://kogado.stores.jp/items/6063efa1baeb3a48b60b1d80)を用意しました。

(三月のテーマは羅国でしたが、真那賀と同様に伽羅で代用されがちな木所であり、まず最初に「伽羅らしくないタイプの伽羅」の一例として『仮銘 波路の舟』から炷き始めました。)

このほど、遠方からセットをお求め下さったお客様からご丁重なご感想を頂戴しましたので、一部を抜粋して紹介させていただきます。(原文ママ)

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今、聞香会の羅国セットより、波路の舟と神路山を聞かせて頂きました。
まずは伽羅立ちの羅国「神路山」を聞かせて頂きましたが、甘みや苦味が
伽羅のような高貴なイメージですが、甘みや苦味の質が伽羅ではなく、
羅国の優しい品のあるまろやかな香りに感じられ、微かながら羅国の辛の味を感じさせられました。
羅国や真那賀に紛う伽羅「波路の舟」は真那賀と一瞬思うほどの酸味と甘味が感じられ、真那賀「山ざくら」と一緒にたきだされたら、温度の加減によっては迷わされる香りとも思いましたし、透明感が伽羅「にごらぬ波」にも通じ、山ざくら、波路の舟、にごらぬ波を鑑賞香としても、組香に合わすのにも、この複雑な香気を楽しめる方法や鑑賞法は無限大だなとおもいました。
華やかでありながら、品位もある珍しい伽羅と感じました。
時が経つにつれ、伽羅らしくなるのかもしれません。ゆっくりと変化する
証歌にもあるような春のあけぼのというか、光や空の煌めきをかんじました。
神路山のような柔らかな香りに癒やされ、波路の舟のような透明でありながら鋭い香りが、少し心の癒やしや活性化に繋がりそうな気がしました。
しかし、よく聞けは波路の舟は伽羅らしいですが、組香のような刹那な
世界では、真那賀に間違えそうないかに集中力がいるかが痛感しました。
本当に良い木に出会えて幸せでした。

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さて、『仮銘 神路山』は5月の推奨香木に抜擢したのでお買い求めいただけますが、現状『仮銘 波路の舟』はオンラインストアに掲載できていません。
6月の推奨香木は、順番からすると「徳用版シリーズ」になるのですが、
聞香会の趣旨に副って、『仮銘 波路の舟』を登場させようかと検討し始めています。
どうぞお楽しみに♪





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