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ぐねぐねと折れ曲がった迷路のような書体で「ふれあい化腸玄謬全ひろば」と記された看板が、広々とした公園の一角に置かれていた。 私は看板に目を通した後、その隣を足早にくぐり抜けた。 白い柵で囲われたいくつかの区画と、それらの内側に陣取る様々な生物の姿が目に入ってくる。 半透明の翼を広げる鷲。四つの目と十本の腕を持つ蜥蜴。鹿に似た角を生やした鯰。金色に淡く発光するハムスター。 生物達はぴくりとも動かず、声も発さず、周りを囲む人間達にべたべたと無遠慮に触られるがままになって