高IQに関する誤解①【元メンサ会員が説明してみた】
どうも、カワウソです。
今回は、IQの高い人が抱かれやすい、またはそれに関する誤解について解説していきます。
私は元メンサ会員として、IQに関する動画をYouTubeに投稿しています。
それで、自分の勉強もかねて、ほかの「高IQの特徴」というような動画を見て、あるいは、自分の動画やブログに寄せられるコメントを読んで気づいたことがあります。
それは、「高IQの特徴」として思われている特徴は、実際にIQの高い人が持つ特徴とは異なる場合がある、ということです。
もちろん、断言はできません。私自身、上の動画で挙げました高IQの特徴というのは、私がメンサ会員の方と合流し、そしてその中でもパズルがうまかったり、思考の深さがダントツだったりする人に共通すると思ったことを挙げているに過ぎません。
自分というフィルターを通していますので、実際の特徴と完全に一致するかというと、そう断言はできません。
しかしながら、「IQの高い人は○○だ」という主張を聞くたびに、「いや、メンサ会員の○○さんは逆だったよな」「あの人は洞察力が半端なかったけど、その特徴は全くあてはまらなかったな」と思わざるを得ません。
これから、自分の経験をもとに、ちまたで主張されている「高IQの特徴」について疑問に思った点をいくつか挙げていきます。
動画はこちら
高IQへの誤解① 感情的にならない、合理的な判断をする
「高IQは論理と感情を混同しない」という、説得力の高い間違い
YouTubeなどでは、とある自称高IQの人が、視聴者を見下す意図で、「NOT高IQの人は理屈と感情を混同してしゃべってしまう。高IQはちゃんと区別して議論する」という発言をしていました。
私自身YouTubeでさまざまなコメントをいただく身であり、正直、そのような混乱・錯綜したコメントに幻滅することが多々としてあります。
しかし、それを理由に、高IQが理屈と感情を区別して物事を主張するというのはおかしいです。それこそ、私からすれば、感情と論理の区別がつかずに主張してしまっているように思います。
感情と論理の整理がついていない高IQ者はいくらでもいます。
有名人で言うと、某脳科学者でしょうか。受験生による殺傷未遂事件の遠因だとしてクイズを番組『東大王』を名指しで中傷したことは、少なくない人が覚えているのではないでしょうか。
この方は高校時代にJAPAN MENSAの会員になったそうです。少なくとも、(メンサ基準でですが)人口上位2%未満の知能を持っていることがうかがえます。
では、そんな某脳科学者の主張が常に何か合理的に考えた結果かというと、そうではありません。
あくまでも、「可能性はゼロではない」というだけであって、整合性が甘利ありません。殺傷未遂事件の学生は日本でも屈指の進学校出身であり、こういった事件の防止を真剣に考えるのであれば、むしろその進学校という環境、あるいは家族関係などに問題が無かったか、そういったところに注目した方が効果的でしょう。
この例は別に珍しいことではありません。とあるハイレンジIQテストの作成者が保守的、というか正直ネトウヨ的なツイートをよくしているだとか、IQの高い人が理不尽でハチャメチャな主張をすることは時々見かけることです。
IQに限ったことではありませんが、特定の分野ですごく能力が高いからといって、その人が常に非感情的・論理的かというとそうではありません。
上記の具体例がある以上、「高IQ・頭のいい人は論理と感情を分離する」というのは当てはまりません。
超高IQだと、むしろ理不尽になりやすい
むしろ、あくまでも私の感覚ですが、IQが150(sd15)を超えたあたりから、上のような模擬科学者みたいな人が多くなるようです。
それはなぜか。感情を正当化するからではないでしょうか。
というのも、IQが高い、というか、より一般化して、頭が良い人というのは、理屈をこねるのが大変うまいわけです。で、あろうことか、その理屈に、あえて言えば自分自身がだまされている。自分で自分をだましている訳です。
IQの高い人に限らず、頭のいい人が常に正しいことを言うとは限りません。
むしろ、どんな立場に立ってもそれらしい主張ができるのです。
ネットスラングで「謝ったら死ぬ病」というのがあります。意地でも自分の間違いを認めない人のことをいうそうです。
しかし、その中には、思い込みが激しすぎて、自分が間違っているとわかっていない人もいるのではないでしょうか。
IQが高いというと、そういったプライドとは無縁で、むしろ自分の過ちをすぐ認めそうな印象があるかもしれません。しかし、感情を自らの理屈で正当化し、戻れないところまで進んでしまった高IQの人がいます。そうであるならば、「高IQの人は感情と理屈を分けて整理してものを言う」ということはできないのではないかと思います(「高IQ」をより拡張して、「頭のいい人」としても同じ結論になるかと思います)。
「合理的」であることと、「頭がよい」ということは、その頭の良さが一定以上担った場合は、分けて捉えた方がいいのではないかと思っています。
IQに関する誤解、その②はこちら↓
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