スピーキングテスト点数の都立高入試への影響について

都立高入試において、スピーキングテストの点数が、どの程度考慮されるのかについて様々なご意見を頂きました。詳細は下記の通りですが、私の計算では、都立高入試の学力検査(筆記試験)の小問3.5個分相当と言えます。
その他の点についても今後、検証・ご説明していきたいと思います。

以下、5月26日東京都教育庁「東京都立高等学校入学者選抜における東京都中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)結果の活用について」を参照しています。

まず、都立高入試の総合得点の概要は以下の通りです。

・    学力検査の得点
主要5教科(国語・数学・英語・理科・社会)については、100点満点で5科目の学力検査(筆記試験)を実施。素点では500点満点ですが、総合得点では700点満点になるように換算されます。つまり、学力検査の素点が1.4倍されることになります。

・    調査書点
1~5の5段階評価で、全部で9科目です。ただ、学力検査がある主要5教科と学力検査がない実技4教科でウエイトが変えられており、実技4教科は2倍にされます。
その結果、主要教科(5教科×5段階評価)+実技教科(4教科×5段階評価×2)=合計65点満点となります。総合得点では、これが300点満点に換算されるため、約4.6倍されることになります。

・    スピーキングテスト(ESAT-J)
これまでは、上記の合計1000点満点であったところに、下記の通りスピーキングテスト20点分が追加されることになります。

・    換算結果
以上に基づき、スピーキングテストの総合得点における20点を、学力検査の素点に換算した場合に何点に相当するか計算すると、20点÷1.4=約14点となります。
1.4で割っている理由は、最終的な総合得点において、500点満点の学力検査の素点は700点へ1.4倍されているからです。スピーキングテストの総合得点の20点を1.4で割れば、学力検査の素点に相当する点数を出せることになります。
この通り、スピーキングテストの結果は、学力検査(筆記試験)の素点で14点満点相当で、最終的な総合得点に反映されことになります。都立高入試では小問1問あたり4~5点とされることが多いため、14点は小問3.5個分に相当すると言えます。

点数については以上ですが、その他よくご質問頂く点についても、今後、検証・ご説明をしていきたいと思います。

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