都知事選真っ最中!小池都政を振り返る(3) 子育て支援の強化

東京都議会議員(三鷹市・都民ファーストの会 東京都議団)の山田ひろしです。

今月18日から東京都知事選が告示され、7月5日が投票日となります(期日前投票も既に可能です。)。

私は現職・小池百合子都知事が当選し、2期目の小池都政を迎えることが都民の皆様にとって最善と考えており、小池都政の4年間を振り返りながら、その理由を皆様にお伝えしていきたいと思います。

第3弾は子育て支援の強化がテーマです。小池都政の大きな成果の一つとして、待機児童数の大幅減少があるのですが、待機児童対策については別の機会とさせていただき、今回はそれ以外についてお伝えしたいと思います。

「未来の東京」戦略ビジョン(東京都の長期的な戦略集)では、合計特殊出生率2.07が東京の目指すべき姿として掲げられています。「2.07」は、人口減少を食い止めるために必要な数値と言われています。私はかねてより、人口減少・超高齢社会への対応が東京、そして日本全体の最大の課題の一つと考え訴えてきましたが、東京都が長期的な戦略課題として、人口減少を正面から受け止めたことは極めて意義深いと考えています。

この長期的な目標を実現するためには、安心して子育てできる環境の整備が必要不可欠です。

産前・産後ケアの強化

妊娠期から子育て期にわたって切れ目ない支援の一環として、都はこれまで「ゆりかご・とうきょう事業」を行ってきました。都独自の支援として、専門職による「産前」の全員面接や、子育て用品等の育児パッケージの配布が実施されており、私たち都民ファーストの会の議員の元にも、都民の皆様から高い評価の声が届いていました。
他方、産前のケアに比べると、都内区市町村の取組にバラつきが大きい「産後」ケアの充実などが重要な課題であり、私たち都民ファーストの会は支援の強化を強く訴えてきました。
令和2年度(2020年度)からは「とうきょうママパパ応援事業」として、これまでの取組がバージョンアップされることになりました。特に「産後」のケアに関し、(1)都内自治体が行う産後ケア事業への補助の強化(2)産後の家事・育児サポーターの派遣支援(3)訪問や健診の機会が十分でなく、把握に困難があった1歳前後の状況把握のため、育児パッケージの配布などが行われる「ファーストバースデーサポート」などが新たに実施されています。

また、特に子育ての負担が大きい、多胎児(双子など)や多子世帯(多くのお子さんがいる家庭)への支援も強化されています。

さらに、新型コロナに対する緊急対策として、妊婦が健診などの場合でも安心して移動できるようにするため、感染防止資材の配布や、健診などで利用できるタクシーチケットなどの費用の支援も実施されています。

◆子育て/不妊治療の経済的負担の軽減

少子化の大きな原因の一つが、子育ての負担、特に、子育て世代の経済的な不安定さにあるとの指摘があります。

国の制度で幼児教育無償化が開始されていますが、実は国制度では、一般的に保育料が高額である0歳から2歳児の大半が無償化の対象外です。
都民ファーストの会は、国制度では対象外となってしまう、0-2歳児に対しても合理的な支援の強化を求め、その結果、都独自の支援として、第1子の年齢に関わらず、第2子は「保育料半額」・第3子以降は「無償化」とされています(多子世帯支援)。

また、国の幼児教育無償化では、東京都において重要な役割を占めている認証保育所など認可外保育施設に関して支援の上限は「月額3.7万円」とされていますが、都における認可外保育施設の利用料の水準に照らすと、これは十分ではありません。都独自の支援として、認証保育所等については、認可保育所と同水準まで保育料を引き下げる趣旨の支援も実施されています(認可・認可外格差の是正)。

さらに、夫婦の6組に1組が不妊に悩んでいると言われている中、子どもを望む夫婦の不妊治療を、東京の実情等を踏まえながら支えるため、不妊治療の助成対象が「年齢」「世帯年収」ともに大幅に拡充されています(年齢制限:35歳未満→40歳未満へ 所得制限:上限730万円→上限905万円へ)。

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このほかにも、児童虐待対策の強化をはじめ、子育て支援の強化については書き尽くすことができないほど、小池都政、そして都民ファーストの会が都議会最大会派になってから進展しているのですが、あらためて別の機会にご説明したいと思います。

最後に、私が気がかりなのが、新型コロナの子育てに与える影響です。

氷河期世代に関しては、当時の不況のしわ寄せを受け、若年層の経済的な困窮、そして少子化の進展につながったとの分析もあり、今回のコロナが、氷河期世代と同じような世代を生み、さらに少子化を加速させるようなことは断じてあってはなりません。特に若年層や子供に対するコロナの影響を分析した上で、2.07達成に向けた取組の強化を引き続き強く訴えていきます。

長文をお読みいただきありがとうございました。次回はまた別のテーマについて書きたいと思います。

東京都議会議員 山田ひろし


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