都知事選真っ最中!小池都政を振り返る(7) 水害・地震・複合災害への備え

東京都議会議員(三鷹市・都民ファーストの会 東京都議団)の山田ひろしです。

今月18日から東京都知事選が告示され、7月5日が投票日となります(期日前投票も既に可能です。)。

そして、昨日から、東京都議会議員補欠選挙が開始しており、北区では都民ファーストの会の公認候補として「天風いぶき」さんが立候補。全力で応援しています。

私は現職・小池百合子都知事が当選し、2期目の小池都政を迎えることが都民の皆様にとって最善と考えています。そして、北区の都議補選では、「天風いぶき」さんが当選し、都議会にも改革勢力を増やしていくことが最善です。

小池都政の4年間を振り返りながら、その理由を皆様にお伝えしていきたいと思います。

第7弾は災害対策。首都直下地震や風水害などに対するハード・ソフト両面での取組、そして、新型コロナとの闘いが長期化する中で、感染症との複合災害への対応が大きな課題の一つです。

小中学校体育館の冷暖房整備

子どもたちの暑さ対策、そして、公立小中学校の体育館は災害時に避難所としても使用されることから、小池都政では都内公立小中学校の体育館の冷暖房整備が強力に進められています(令和3年度末の整備率は85%見込み)。

◆非常用電源の整備

災害時に重要なものの一つが「電源」です。今や住民の重要なライフラインの一つといえるスマートフォンも充電が切れてしまえば使うことができません。そのため、都は、災害時に対応の指揮を行う区市町村庁舎の非常用電源の整備支援や、町会・自治会など地域コミュニティが行う、非常用発電機等の購入費用の支援も新たに開始しています。

台風・風水害対策の強化

昨年の台風15・19号など風水害は近年ますます激甚化しており、一層踏み込んだ対応が求められています。

台風15号・19号からの早期の復旧に向け、主要都道や河川の被災箇所の復旧一部損壊住宅や農業被害への支援が行われました。さらに、ドローンを活用した孤立地域への物資輸送なども行われました。

また、水害対策の要が調節池です。調節池の整備に関し、調節池の貯留量は2017年度末で約256万㎥でしたが、近年の風水害の激甚化を踏まえ、2025年度末までに1.4倍の約360万㎥とする目標が設定され、その目標達成に必要な調節池の整備が進んでいます。さらに、長期的な目標として、2030年度までにさらに150万㎥追加して約510万㎥とする計画が立てられています。

前回言及しました通り、水害対策では、三鷹市では野川大沢調節池の整備が重要です。また、現在都議補選が行われている北区では、石神井川の高潮防御施設の整備が、都が主導して行われています。

ソフト面の対策強化など

災害時には、まずは一人ひとりの「自助」の取組が重要になってきます。特に、「東京防災アプリ」や子育て世代向けの「ぼうさいえほん」、さらに、子育て世代のライフスタイルに合わせて身近な場所に専門家を派遣する「ぼうさい出前教室」など、地域の防災活動に参加が困難な層を含め、様々な形でアプローチする取組が進められています。

地域の安全・安心を守る防犯カメラの整備の大幅な増加(都の補助実績:2016年~2018年の合計で約1万台増加し累計2万台へ)、首都機能が集中しているセンター・コア・エリア(首都高速道路中央環状線の内側)内の無電柱化のほぼ完了、市街地の不燃化促進や特定整備路線の整備など、多くの取組が進展しています。

◆複合災害

新型コロナとの闘いが長期化する中、感染症と風水害・地震などの複合災害への対応が大きな課題の一つとなっています。避難所での感染拡大を防ぐ・避難所が3密となることを防ぐなど、これから水害リスクも高まる時期であり、急ぎ対応を進める必要があります。

避難所は近くの小中学校とされることが多く、基本的に区市町村が整備を担当しています。そのため、都は、都内区市町村に対し、避難所以外への避難行動を促すための住民への周知や、都と連携したホテルなどの活用、避難所での感染症対策など、留意事項をまとめた対処方針を周知しています。

これを受け、区市町村の方では、住民への分散避難を促すこと、体育館以外の教室などのスペースの活用公民館などの公共施設の新たな活用なども検討されているとのことです。

また、都立施設を風水害時の避難先として活用するため、都と区市町村との間で活用に向けた協定の締結を進めています。

さらに、避難所の居住環境改善や感染防止に有効な、テントや段ボール型簡易ベッド、パーティションなどの調達についても進められています。

複合災害への備えの強化は新型コロナの長期化に伴う新たな課題です。これからも引き続き、様々な観点から都に対し対応の強化を求めていきます。


長文をお読みいただきありがとうございました。次回はまた別のテーマについて書きたいと思います。

東京都議会議員 山田ひろし

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?