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人生を100年時代だとする

人生が100年時代だとする。すると僕に残された時間は70年で、今日からは僕が生きてきた時間よりもずっと長い時間を生きていくことになる。これから先、大切な人を失う痛みは想像を絶するものであって欲しいし、新しい家族ができる幸せも想像を絶するものであって欲しい、そのすべてを人生のおもしろさとして余す事なく享受することができるかどうかは、僕のこれまで30年間で培われたマインドセットに今後少しずつ変化を繰り返していくことができるかによるのだろう。

30歳の1年間はどんな年にしようか?なんて志を立てたところでコントロールの効かないことの方がずっと多いのが人生だ。予想の3倍は苦しいもの今。慣れない環境がこんなにも自信を奪い、自分を弱くしてしまうものか、僕は4月から毎日を小さく生きている。

知らないことの方が多いのがストレスなのだ。毎日経験したことのない悩みが生まれるからストレスなのだ。それでいて僕は人3倍悩みやすい体質で、あの人が見せる不機嫌の理由やあの子が見せる不穏な表情すら、自分に返してしまうのだから生きにくい。

長いこと同じ環境で同じ人達と過ごしていると、悩むことの大方は通ったことのあるものであることが多い。「あぁそれね、それは前に考えたことあるよ」とだいたいは過去の自分が既に処方箋を持っている。だから同じ環境4年目の去年が圧倒的にストレスが少なく、新しい環境1年目の今年が苦しいのも説明がつく。社会人1年目の離職率が高いのはそこら辺に大方の理由があるのだろうけれど、では構造的に大変になることが決まっている今年の僕は何を希望に、どんなマインドセットで毎日仕事に向かっていけばいいのだろう?

人生が100年時代だとする。言わずもがなそれぞれの年齢に合わせた悩みが出てくるだろう。ただ年を取ると少しずつその悩みが取るに足らないものになっていくことを感覚として持っている。昔はもっと小さな痛みにえらく心を痛ませ眠れないこともあった。そう考えると悩むことのレベルそのものが高次なものになってきているなと考えるから今日まで無駄に年を重ねてきたわけではないのだと安心するのだ。

それと同時に僕は毎日のように出逢う真新しい悩みをアルコールに逃げて無かったようにするのはもったいないと思うから、きちんとその根っ子からなくしておきたいと考えている。これからの70年をご機嫌に過ごしていくために、今きちんと自分の弱さと向き合い今の自分が出せるそれなりの答えを用意できるようにしたいと考えている。

ただし、悩みに向き合う時には少々パワーがいる。例えば少々苦手だと思っている人との関係性が悩みだとする時に、話し合う事で理解をし合うことで解決することが目的だとする。ただ自分の心の状態が整っていないと心理的な視野狭窄で「どうせダメだ」という気持ちの状態ゆえ話し掛けることはおろか、目を合わすこともできないなんてことも経験する。となった時に、悩みの本質に届く前に、自分のコンディションに屈してしまうことがあるのだ。

だから最近の僕は自分の機嫌を取るためにできることはすべてしようと考えるようになった。睡眠の質が上がると聞けば少々高けれどヤクルト1000を飲むし、少々身体のきつさを感じれば友達からの誘いもキャンセルすることもあるし、これ以上きついと思えば思い切って学校を離れて公園やスタバ、サウナに逃げる。こうして自分が整うと自ずと自分が抱えている課題と向き合うパワーと勇気が湧くのだ。弱い自分で挑むには30歳の抱える悩みは単純ではない。

人生が100年時代だとする。僕が今しっかりと悩んでおくことは、後に子ども達が直面する悩みに気づきそっと寄り添ってあげられる大人になれることだとも考えている。子どもが悩んでいることのレベルは正直大人からすると「そんなこと」と思うこともあるだろう。それは僕らの悩みが只今高次な場所にあるからそんなことと一蹴できてしまうわけで、きっと大人でなければ一大事なのだ。めんどくささゆえ「気にすんな」と片付けてしまってその場を収めても「はい」と答えた子どもに納得の表情はないんじゃないかと思う。よく言う子どもと同じ目線を持てる人は、ちょっと思い出したくもない悩みを持っていた強い人なんだろう。

人生が100年時代だとする。4月からの自分はいつも以上に小さく生きている。知らないことも多いから失敗の数も多いし、逃げたいことも多かった。それでも残り70年また同じことで悩むのは面倒だからあらゆる悩みを一手に引き受けている。最近はようやく緊張がなくなってきて、学校で笑うことも増えてきた。

人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが誰もに用意されていて
時には苦かったり
渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる
君の側に僕は居たい    HERO/Mr.Children

そんなところだろうか。











誕生日とか卒業式とか、何かあるたびに思うことはあるからこうして朝5時に書き始めたnoteがもうすぐ書き上がろうとしている。あと数時間経ったら僕に向いていた視線は7月4日生まれの誰かに向くことになるのだけれど、今日ぐらいは主役でいさせてくださいな。少し長めの近況報告だね。

教育を志した20代、本当にお疲れ様でした。少しずつ無理の効かなくなる30代のスタートです。

朝からたくさんのメッセージありがとうございます。せっかくなんでプレゼントやサポートも添えてあげていいんですよ?今日逃すとハードル高いから。それは冗談としても、誕生日は普段話をしないような人とも喋れるきっかけをくれるから嬉しいものね。黙って僕のことを監視してるみんなも、どんな高校生活を送っているかまた教えてね😉








無事30歳になりました。お父さん、お母さん、弟たちよ、ありがとう!

いただいたサポートでスタバでMacBookカタカタ言わせたいです😊