クソクソランドの思い出 Oちゃん渾身の一撃編

いとうさんが会社を辞めることが決定した後に、クソの親父である社長がいとうさんと二人で話したいと言ってきた。
てっきり「色々あったけどこれからも頑張れ」みたいな事を言うのかと思ったら、社長はずっと万景峰号(まんぎょんぼんごう)の話をしていたとのことだった。
さすがクソ君の親父。想像の斜め上を行くところはクソにそっくりだ。
いとうさんは最後に、社長から万景峰号の話を聞かされ、首をかしげながら辞めていった。

そんな中、クソに電車で大いかれした日から電車に乗るたびに涙が出てくるようになったOちゃんの症状は深刻だった。
Oちゃんは電車で大いかれをした日の帰りにクソに「あんた、今日のことは気にするんじゃないですよ。」と言われ(どの口が言うとんねん)と思いブチギレそうになりつつも、ぐっと堪えて「あっはい分かりました。」と答えた。

Oちゃんは入社僅か3ヶ月目だったが、PTSDのような症状やクソといとうさんの戦争を目の当たりにし、心身ともに限界を感じとうとう会社を辞める決意をした。

Oちゃんはクソを呼び出し、「あの日以来電車に乗るたびに涙が出てくるので営業の仕事ができないので辞めます。」と伝えた。
するとクソは「あんた!あの時オレが気にするんじゃないですよ。と言ったら、あっはい分かりました。って答えたけど、本来ならご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。と言うべきやったんやぞぉーーーー!!!」と言い出し、Oちゃんに激しくいき始めた。

そこでOちゃんは反撃に出た。
「裁量労働制とは言え、基本的に全員10時に出社している中クソさんは14時頃から出社するのはおかしくないですか?」と言った。
クソは当然発狂した。発狂に次ぐ発狂。クソの声はどんどんクレッシェンドになり、会社全体に響き渡るほどになった。

Oちゃんは泣いた。察するに、悔しくて泣いたのだと思う。
Oちゃんは泣きながら準備していた就業規則の冊子を取り出し「ズズッ...ここを、この第28条を見てください。うぅ...ここには身の回りを整理し、清潔に保たなければいけない。と書いています。クソさん、あなた守れていませんよね。グスッ...。」と言った。

クソは「ぐっ...。ほーん、辞めたかったら辞めたらええがな。あなた、叱責されたことに逆恨みしてそんなことを言うてるんやな!」と言った。
それに対しOちゃんは「ズズッ...いえ、事実を述べているだけです。」と言った。
そこでクソは遂に特大いきを発動した。

「あなたねぇー!!!ふざけるなよ?!もう、お前は懲戒解雇や!!!懲戒解雇!懲戒解雇ぉーーー!」と言ってきた。
Oちゃんは「あ、はい分かりました。そうしてください。」と言った。

クソは唖然とし、「え?なんて?」と言った。
Oちゃんが「懲戒解雇にしてくれて結構です。ズズッ...」と言った。
クソは「いっやぁ〜、良くないと思うで?あなた懲戒解雇の意味わかってる?」と言った。Oちゃんは「はい」と答えた。
クソは「懲戒解雇なんてされたれたらさぁ、次の仕事がなかなか決まらへんねんで?それでも良いんか?」と言った。Oちゃんは「はい、もうなんでも良いです。グスッ...。」と答えた。

実際、こんな事で懲戒解雇なんてできるわけがないのだ。
クソは痛いところをつかれると「辞めろ」だの「懲戒解雇」だのと脅してくる。
それに冷静に対応すると慌てふためく。いつものクソスタイルだ。
そこにカッパが入ってきて、「まぁまぁ〜、懲戒解雇なんてできないですしぃ、お互いに落ち着いてくださいよぉ〜。」と入ってきてその場はおさまった。

結局、それから一週間後にOちゃんは自己都合としてクソランを去っていたのだった。

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