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GWの散歩日記Ⅷ「ナンジャモンジャ」


大河ドラマ"光る君へ"第18話「岐路」観ました。

「まどう心」「思いの果て」「進むべき道」「うつろい」と毎話岐路に立っているイメージですが、制約のある副題にイチャモンをつけるのはさすがに野暮ですかね。今回の注目ポイントはなんといっても藤原道兼の死に様。まひろの母を殺した大罪人が一体どういう最期を遂げるのか。因果応報ザマアミロという展開を期待していたのですが気づけば"可哀想"のほうが上回っていました。

彼は最初、気に食わない者を暴力でねじ伏せる気性の荒い悪人として描かれました。寛和の変では一番の功を挙げたものの関白になれず荒れ果ててしまいます。立ち直りの描写はありませんでしたがおそらく弟道長が献身的にサポートをしていたのでしょう。復帰してからは特に目立ったトラブルを起こすことなく無難に仕事をこなします。氏長者の道隆が病で死去。女院様と道長に推挙され念願の関白の座が舞い降りてきました。さあこれから、というときに彼のもとに死神がやってきます。天下を獲って七日後に人生の終わりを迎えるなんて「百日後に死ぬワニ」よりも哀れ。天下を目前に控えながら嫡子とともに明智光秀に討ち取られた織田信長。本能寺の変に並ぶ非業の死だと思います。

次回予告では"長徳の変"の有名な一場面が映り込んでいましたね。史実にあまり詳しくない私は驚きました。数話に渡ってライバル関係の伊周と道長の二人がバチバチにやり合うと思っていたからです。七日関白のあと中関白家没落は一気に加速していくのですね。個人的に花山上皇のキャラクターが好きだったので再登場とても嬉しいです。上皇が再興した「西国三十三所」は千年たった今も人気となっています。これって源氏物語と同じくらい価値があることだと思うんですよね。偉業に比べてそこまで知名度がないのはやはり女好きが原因なのでしょうか。天皇の座を捨ててまで忯子を愛していたのに他の女に走る上皇。そういうところが嫌いになれない部分です。悲劇と喜劇は表裏一体だと言われてますが、長徳の変では悲喜こもごものドラマが展開されそうですごく楽しみです。

さて今回は散歩日記シリーズということでゴールデンウィークのときに撮影した風景をお送り致します。

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