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古楽器とモダン楽器
バロック・チェリストの鈴木秀美はいう。
モダン楽器は、多彩な色を完全に混ぜ合わせるようなもの。
古楽器は、混ざってもそれぞれの色がしっかり際立っていることが重要。モダン楽器ほど強弱が出ない。
また、こうもいっている。
フォルテは、もともと「音を大きく」ではなく、「強い表現で」。大音量で圧倒するのではなく、小さな音で心にぐっとくるフォルテが理想。
古楽器での表現は、制限された中で、しかし、古楽器にしかできない演奏を目指す。
大きい音を出すにはモダン楽器の方がすぐれている、という。表現の幅が大きいといえる。
フォーレは、いいたいことをいうには、大きな音をださなくても小さい音で十分だ、というようなことをいっている。
これは、古い時代への遡上だといっていいだろう。
川上には、また違った風景が広がっているのだ。
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