音楽と世界認識
独創的な音楽作品は世界の認識を変えうるか?
ターナーの絵が世界の見方を変え、ほかにも、演劇、映画、写真、文学が世界認識を変えうることはわかる。では、音楽は?
音楽はこの世界に対象を持たない抽象的な芸術ジャンルであるからして、音楽は、世界認識という点では、最も「役に立たない」ジャンルなのか?
音楽は最も知的なものから遠いジャンルだとすれば、世界認識に向かわない音楽のベクトルは居場所を失い、聴き手の内面、感情に向かうのか?
音楽が動かすのは頭ではなく、心、感情であるといえるのかもしれない。