【行動記録】ミステリカーニバルで〈浅倉秋成さん/五十嵐律人さん〉からサインをもらった
こんにちは。山田ビスカスです。
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2023年10月28日/29日の2日間で
ミステリカーニバルに行ってまいりました。
人生初のサイン会への参加。
初というのは「小説家のサイン会」へということではなく、
アイドルやプロ野球選手といった様々な分野を全て含めて、32年間の人生で、初めてサイン会に参加してきたのです。
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場所は、代官山の蔦屋書店。
代官山という言葉の響きが持つ力と
実際に降り立ってからの街の雰囲気に
板橋区民の山田ビスカスは飲み込まれまくります。
僕の知ってるTSUTAYAってなんですか。
その日の仕事は午後15時から。
幸いなことに、一番の目当てであった
浅倉秋成さんが11:00からの回でしたので、
「余裕で仕事にも間に合うじゃないか。」
と、サイン会に向かいます。
(普通に電車の乗り換えを間違え、シャーシャーと回終了間際の到着。)
とにかく間に合えという一心で、
会場に向かってたものですから
到着して
「本物の浅倉秋成様だ!!!!」
と興奮し、列に並び、いざ目の前の方が喋ってるのを見て冷静になると急に不安と腹痛に襲われます。
「俺は、これから浅倉秋成様と何を話せばいいんだ。」
これが頭に浮かんだと同時に
「次の方どうぞ」と浅倉秋成様の前に導かれます。
そもそも浅倉秋成様を、人生初の握手会に行きたいと思うほどファンになった背景として、
『6人の嘘つきな大学生』
を読んで、あまりに面白く、この本を書いてる方はどんな方なのだと思えば、
ほぼ同世代で、
見た目は爽やかで、
更に、自分がチキンで出なかったものの高校3年間チェックし続けた『M-1甲子園』にも出てるというじゃないですか。
(ちなみに相方は、レインボーのジャンボたかおさん)
自分が千葉出身なので、恐らく生で見ているはず。
余談ですが、M-1甲子園に出られなかった悔しさから
大学卒業後はお笑い養成所に通い、芸人活動を3年ほど行いました。
そして、他の本も読み始めてみると全てが面白い。
自分もこんな本を書いてみたいと、
小説を書き始めるキッカケとなった御方です。
そんな、浅倉秋成様と話せるわけですから
2-3分の時間であれば話す内容は充分な程にあります。
人生初のサイン会なんです。
M-1甲子園恐らく見てました。
その後養成所にも通ったんです。
浅倉秋成さんの本が好きで、小説を書き始めました。
青いスーツに身を包み、いざ浅倉秋成様の目の間にたち、結果、
圧倒的直立不動。
人はここまで直立不動できるんですね。
一周して感動しました。
「蛇に睨まれた蛙」とかじゃないです。
「蛇がふつうに見る岩」くらい動かずです。
「お名前なんて書きましょう。」
「◯山でお願いします。」
と早速始まります。
この後絶対に
「本読んでて、ファンなんです。」
と切り出し始めるべきなんですよ。
ファンなんですから。
こっちから会いにいってるんですから。
でも喋らない。
山田ビスカスは喋らない。
挙げ句、
サインをしてくれてる浅倉秋成先生から
「意外と、山って漢字でサイン間違えちゃったりするんですよね。」
と明らかに気を遣って声かけて頂いているにも関わらず、
「ですよね。」
と山田。
「ですよね。」ってなんですか。
サインにおいて、意外と『山』で間違えてしまうというサインあるあるをお前はどれだけ理解できてんだ。出来てないだろう。
そして、本を2冊と、
パンフレットに書いててあった浅倉秋成様の推薦図書を購入。
僕の初めてのサイン会は、
このように終わりゆきました。
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そんなこんなで、次に斜線堂有紀先生からもサインを貰い、案の定直立不動をしてしまい、一日目を終えました。
とても美しく優しいお方でした。
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□2日目
2日目は、五十嵐律人先生を目当てに伺いました。
山田ビスカスは、
現在メフィスト賞を目指して小説を書いています。
メフィスト賞受賞の本を読んでみようと最初に手を取ったのが
五十嵐律人先生の『法定遊戯』だったんですね。
まあ、それはそれは
こちらもあまりに面白く、どんな方かと調べると、なんと同い年ではありませんか。
さて、昨日の僕とは違います。
まず、話すことを決めてます。
メフィスト賞を目指して小説を書いてるんです。
同い年なんです。
欲張らず、これを伝えられれば恐悦至極です。
さらにさらに、今回は強力な味方がいます。
『5歳の息子』です。
こやつさえおれば、いざ僕が直立不動になったとしても、「なんさい?」と子どもに話を振って頂ける可能性があります。
ここまで揃えば大丈夫だ!!
さぁ、列に並ぶぞ!!
というタイミングで、息子の
「おしっこ行きたい。」
なるほど、そこまで想定すべきでしたよね。
トイレに迎い、息子の用をすませ、
急いで列に向かうと、なんと最後尾。
後ろに並ぼうとされる方は、
「すみません。締め切りました。」と打ち切られています。
危ない危ない。
ここまで、心構えをしたうえで、直立不動になることも出来ぬまま、帰らされるところでした。
そして、並んでいると、ふと気づきます。
最後尾ってことは、1時間ほど並ぶのではと。
そう思うや否や、突然の尿意が襲ってきます。
「さっき行っておけばよかったか。否、私までも尿を足していたら、打ち切られていた可能性もありなん。」
1時間であれば我慢ができるであろうと高を括るも、10分が1時間に感じます。恐るべし尿意。
山田ビスカス国の諺に
「尿意と便意の前では、スーパーヒーローも無力。」というものを作ろうかと。
あえて、有り得ない提案を息子にしてみましたよ。
「パパトイレに行きたいんだけど、一人で並んでいられるかい?」
無理な話です。相手は5歳です。
「わかったー。」などと言っていますが、30秒もすれば不安になって歩き出すに違いないんです。
ましてやパパですら不慣れな代官山に、
息子を一人でのさばらせたら、会える自信もありません。
すると、
前に並ぶ、見た目からして人間力MAX.な女性が
「私見ておきましょうか。」と声をかけて頂きました。
「生まれ変わったら、こんな人になりたい。」
少なくとも好きな作家を目の前に直立不動になることはないはずです。
まぁ、そんな手を差し伸べていただいたにも関わらず、「大丈夫です。」と言ってしまう人間力MIN.な山田ビスカス氏。
(息子が喚いて迷惑をかけるくらいなら、こっそりバレないように漏らすしかない。と瞬時な判断。)
ここで最後尾であったことが幸いし、後ろには蔦屋書店の店員さんがおり
「もし宜しければ待っておりますので、息子様とトイレに向かっていただいて構いませんよ。」
と神のような笑顔でご提案いただきました。
ホスピタリティといえば、
スター◯ックスやディ◯ニーという時代は古いんですね。
ホスピタリティといえば、蔦屋書店 代官山なわけですよ。
トイレまで息子を連れて走って迎い、無事列に戻ります。
そんなこんなで、
あっという間に五十嵐律人様が目の前までやってまいりました。
案の定、前に並んでいた人間力MAX.女性は
五十嵐律人先生と軽快にトークをされております。
そして、やってきた順番。
冷静に考えれば、1時間ひたすらにサインをされ続けているので五十嵐律人先生もヘトヘトでしょう。
それなのに、暖かな笑顔で迎えてくださり
僕が直立不動であったかはさておき、息子に向けて
「何歳かな?」と聞いてくださり「5歳」と答えると、たくさん待ってくれてありがとうね。と。
なんですか。
ミステリカーニバルがそういうイベントなのか。
本に関わるひとが全員そうなのか。
はたまた、
代官山という地がそうさせるのか。
登場人物が全員良い人すぎるのです。
「今はまだはやいけど、大きくなったら読んでね」
とユーモアまで交えていただく。
これはいけるぞ!と
メフィスト賞目指して書いてます!
同い年なんです!
と伝えると、
「同い年でお子様いらっしゃって立派です!」
と嫌味のないユーモアを入れて頂き、
さらに「頑張ってください!」と激励までしていただく。
なんて素敵な方なのでしょう。
五十嵐律人先生。
今後も読み続けます。映画も見ます。
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人生初のサイン会、非常に大満足でございました。
時間が許せばもっとたくさんの方のサインを貰いたかったものの、一番お会いしたかったお二人に会えて、「また行きたい」そしていつか、「サインを書きたい」と思える時間でした。
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