見出し画像

けっこう安いのにむちゃくちゃ上振れる【ウサギロボ剣(バスター)】について

「ギガントウサギロボ・フューチャーX」というカードがある。

攻撃時にデッキの上から3枚めくり、その中のNEOクリーチャーを好きなだけ場に出せる派手な能力を持っている。
自身もNEOクリーチャーということで、運が良ければ「ウサギロボからウサギロボ」といった連鎖にも期待できるぞ。

今回はそんな「ウサギロボ」を100%おいしく使うためのデッキだ。
価格を結構お手頃に抑えながらも、破壊力は一線級のデッキに引けを取らない仕上がりだ。

デッキレシピ

デッキ画像_210211

【ウサギロボ剣】(オリジナル)
3 蒼き守護神 ドギラゴン閃
1 蒼き団長 ドギラゴン剣
4 “龍装”チュリス
4 叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト
4 審絆の鎮り 新蓮/ジャスティス・シェイパー
4 エヴォ・ルピア
4 ギガントウサギロボ・フューチャーX
4 鳳翔竜騎ソウルピアレイジ/高貴なる魂炎
4 アカシック・ファイナル
3 崇高なる智略 オクトーパ
2 “乱振”のハンマー
3 燃える侵略 レッドギラゴン

そもそもNEOクリーチャーって何?
(わかる人は飛ばしてくれ)

「ウサギロボ」自身がそうであり、その効果でも展開されるNEOクリーチャー
最近デュエマを始めた人の中には、そもそもNEOクリーチャーって何?という人もいるだろう。
こいつらは特殊なクリーチャーだ。基本的には普通のクリーチャーだけど、テキストに書いてある「NEO進化」の条件さえ満たせば、進化クリーチャーとして場に出すことも出来るんだ。

NEO進化:自分のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
(ギガントウサギロボ・フューチャーX)

わざわざ自分のクリーチャーを消費して進化クリーチャーとして出す直接のメリットは、召喚酔いしなくなることだ。多くのNEOクリーチャーは「攻撃した時」にトリガーする能力を持っているので、それを即座に使えるようになる。

ウサギロボ1

このデッキでは特に進化クリーチャーとして出せる特性を活かし、怒涛の連続攻撃を仕掛けることが多いぞ。

おおまかな使い方

ウサギロボルート図解

(完全図解!これがウサギロボバスターのすべてだ!!)

STEP1. エヴォ・ルピアを出す
STEP2. ウサギロボかバスターを出す
STEP3. 能力でさらにクリーチャーが出てきて怒涛の連続攻撃‼︎

NEOクリーチャーは進化クリーチャーとして場に出すことができるので、「ウサギロボ」でまとめて2枚以上めくれてくれれば、片方を進化元にすることでもう片方をNEO進化させられる。場合によっては2体目の「ウサギロボ」が出てきて大変なことになったりもするぞ。
また、「ドギラゴン剣」のファイナル革命能力でも「ウサギロボ」が出せる。しかも多色クリーチャーを全てスピードアタッカーにする能力があるので、NEO進化せずとも連続攻撃が出来てしまうから強い。鬼のように強いんだ。

逆に、「ウサギロボ」でめくったNEOクリーチャーがドラゴンで、かつ他のクリーチャーの上にNEO進化することが出来れば、召喚酔いしていないことを活かしてここから各種「ドギラゴン」へ革命チェンジすることもできる。

「ウサギロボ」と「ドギラゴン」がお互いの出力を高め合う、きれいなシナジーを構成しているデッキなんだ。

このデッキの中心、すべての動きの起点になるのは「エヴォ・ルピア」だ。
もし世界にこいつがいないのなら、「ウサギロボ」を出すのは大変すぎる

画像3

このデッキの主役である「ウサギロボ」は、はっきり言って非常に扱いにくいカードだ。5色すべてのマナをコストとして要求しながら、デッキ内のNEOクリーチャーの比率が高くなければ性能を発揮できない。にもかかわらず、NEOクリーチャーの大多数は単色のカードだ。

5色デッキを組むのなら優秀な多色カードが充分な枚数必要だ。単色のカードだけでは思うように「ウサギロボ」を召喚できない。

多色カードをたくさん入れると、その分NEOクリーチャーを入れられる枚数が減ってしまう。せっかく「ウサギロボ」を出しても実力を発揮できない。

わがまま

この二律背反めいた「ウサギロボ」の要求をクリアしたデッキを組むのは、非常に困難なことだった。
そう、「だった」、だ。過去形だ。今やその問題は過去の話だ。

この問題を一気に解決してくれたのが「エヴォ・ルピア」なんだ。

このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。その後、このクリーチャーから進化できるコスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札からこの上に置いてもよい。
(エヴォ・ルピア)

NEO進化の進化元としての条件さえ満たしていれば、NEOクリーチャーであっても問題なくコストを踏み倒すことができる。これにより「ウサギロボ」を出すために必要なマナは3色まで減り、ついでにコストも1つ軽くなった。しかも進化してるから召喚酔いもナシ。はっきり言って都合が良すぎる。

加えて、先立って「ドラリンパック」で追加されていた2種類の多色NEOクリーチャーの存在もあり、「火光水の3色を用意する→エヴォ・ルピアで踏み倒す」という現実的なマナベースでのデッキ構築が可能になった。

まかせろ

また、「エヴォ・ルピア」から「ソウルピアレイジ」の方に進化すれば、各種「ドギラゴン」への革命チェンジも可能だ。
まさに、このデッキのコンセプトを全て実現する、このデッキのためにあると言っても過言ではないカードだ。

このように、「エヴォ・ルピア」という稀代の革命児を起点にして
・ウサギルート
・バスタールート

二つの強い動きが相互に絡み合いながら攻撃力がどんどん高まっていくのが、この「ウサギロボ剣(バスター)」デッキだ!

その他のカード解説

叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト
審絆の鎮り 新蓮/ジャスティス・シェイパー

#NEOクリーチャー #手札補充 #光(シェイパーのみ)#多色(シェイパーのみ)

どちらもNEOクリーチャーでありながら、3マナのドロー呪文として使える。4マナの「エヴォ・ルピア」に到達するためにドロー呪文は欠かせない。

「ジャスティス・シェイパー」に関してだが、このデッキの光を含むカードの枚数は全部で22枚。あまり多くは無いが、コンボの軸になる「エヴォ・ルピア」や「ウサギロボ」などが光なので最低限のカードは拾ってくれる。
それでも3枚めくって光が2枚以上見える確率は高くないので、基本的には確実に2枚引ける「エナジー・ライト」を優先して使う方が動きが安定する。
しかし、アンタップでマナにおける単色カードとしての価値も高いのでよく考えなければいけない。4ターン目の「エヴォ・ルピア」を見据えると、単色の「エナジー・ライト」はマナに置いて多色の「ジャスティス・シェイパー」を優先して使うタイミングは多い。

蒼き守護神 ドギラゴン閃

#革命チェンジ #光

2枚目以降の「ドギラゴン剣」だ。本家と違って味方をスピードアタッカー化できないのがかなり痛い。だが、その代わりこっちは光のカードなので先述の「ジャスティス・シェイパー」で回収できるという大きなメリットがある。

能力で「エヴォ・ルピア」を踏み倒すことが出来れば、そこから「ウサギロボ」へと進化することでこのカードからでも連続攻撃のチャンスが生まれる。

鳳翔竜騎ソウルピアレイジ/高貴なる魂炎

#NEOクリーチャー #革命チェンジ #Sトリガー

このデッキの中心・起点は「エヴォ・ルピア」だが、影の立役者はこいつだ。このカード無くしては「ウサギロボ剣」デッキは成立しない。それほど多くの役割を一身に担っている。

「エヴォ・ルピア」からバスタールートへ進む際には革命チェンジのためにこのカードを経由するし、「ウサギロボ」からめくれても飛び出すNEOクリーチャーだ。もちろん、進化して出すことができればそこから革命チェンジだって出来る。さらに、多彩な動きを実現するために犠牲になってしまうSトリガーのスロットまで確保してくれている。

仕事しすぎだろ。こういう人が同じ職場にいるとこっちまで休みにくくなるよね。休めよ。

アカシック・ファイナル
燃える侵略 レッドギラゴン

#NEOクリーチャー #革命チェンジ #光 #多色

どちらも、一番大事な職場はマナゾーンだ。多色のNEOクリーチャーはわずか4種しか存在しない貴重なカードだ。このデッキでは「ウソつきニュースペーパー」以外の3種が採用されている。

いずれも火・光・水のうち最低2色は持っているので、「エヴォ・ルピア」のために3色用意する助けになってくれる。
それに加えて、この2種はドラゴンでもあるので「ウサギロボ」から出せる革命チェンジ要員でもある。

「アカシック・ファイナル」は登場時にデッキを3枚めくって多色カードを手札に加えられるので、より「ドギラゴン」に繋げやすい。

「レッドギラゴン」はマジで他に仕事がない。色と種族とNEOクリーチャーだからという理由だけで採用されている。仮にテキストが白紙でも多分入ってる。ちょっとは「ソウルピアレイジ」を見習え。

“龍装”チュリス

#革命チェンジ

雑に革命チェンジするためのカード。そこから「ウサギロボ」さえ出てしまえば「こういうデッキや!」って言い張れるのでOK!

マジでどうしようもない時に、こいつから「レッドギラゴン」に侵略するとミラクルが起きるかもしれない。やったことないけど。

崇高なる智略 オクトーパ

#NEOクリーチャー #Sトリガー

Sトリガーを持つNEOクリーチャー、というカードがこの世には3種類しか存在していない。

「ソウルピアレイジ」は強いから文句なしで採用できるので、残りはこいつと「God of Dream/Grenade of D-moll」の2択。

Sトリガーとしての性能だけを見ると「God」に軍配が上がるが、ドロー呪文を打つために水マナを確保したいので「オクトーパ」を採用した。
「ウサギロボ」から出るカードとして見た場合も、「God」の方は進化元が他に存在しないので連続攻撃が期待できない。そういう小回りが利くのも「オクトーパ」の利点だ。

地味に「エヴォ・ルピア」の上に乗って進化速攻できるので、1000回に1回くらいはそれで勝つことがあるかもしれない。やったことないけど。

“乱振”のハンマー

タグ、なし!!!
というわけで一見、単なる相手からの妨害への対策カードで完全にスタンドアローンな存在に見える。
「パルテノン」「ジョー星」「洗脳センノー」などなど、このあたりに対応するためのカードだ。

このカードが抜擢された真の理由は、火の4コストクリーチャーだからだ。4マナでこいつ→5マナで「ソウルピアレイジ」の進化元とすることで、相手の「オニカマス」を突破しながら革命チェンジで攻撃を開始できる。このデッキが「オニカマス」を突破できるギミックはこれだけだ。
基本的には置かれたら負けレベルでキツいが、「ソウルピアレイジ」で突破するために4マナで「ハンマー」「エヴォ・ルピア」をポン置きするプレイは覚えておこう。
(まーた「ソウルピアレイジ」が仕事してやがる。なんなんだ)

対抗馬として「ジャック・アルカディアス」も検討したが、闇マナの供給が無さ過ぎて断念。すべてのカードが無色になる「ジョー星」対策前提と割り切るならアリ。「ドギラゴン剣」からも出せるSトリガーなので、単純なカードパワーだけなら比較にならない。

おわりに

以上が「ウサギロボ剣」のデッキ解説だ。
普段あまり使わないカードを多く使うことができるデッキになっている。
・謎BBP
・ドラリンパック
・蒼龍革命

このあたりのパックやデッキを買ったけど持て余しているカードがあるなら、それでデッキの半分くらいは揃ってしまうかもしれない。

ぜひ組んで試してみてね。