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WEB出版の編集から学ぶライターとして重要な9つの要素~④説明文の追加~

こんにちは、

副業しながら自由に生きている主婦のやまちゃんです。

ここ最近私が『WEB本の編集』のお仕事が多いので
その仕事内容について詳しく説明しつつ、
記事書きやそのほかの文章でも使えるライターテクニックについて
お話していければと思います。

前回は記事の書き直し作業の注意点についてご紹介していきました。

今回は記事の書き直し作業と似ているのですが、
そっちよりも少し簡単な『説明文の追加』について説明していきます。

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普通のブログや記事ではいらないでしょ?
と思うかもしれませんが、
今回は注釈と説明文の書き方をお伝えしていくので
書き方に悩んでしまう人の参考になれればと思います。


まず、説明文とは?
注釈ともいわれる、その専門用語などを
簡単かつ詳しく説明した文章になります。

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学校で社会の教科書などに『※』がついて
下部分にその単語の説明があったやつですね。

ちなみに私は学生時代、その『※』の文章を見るのが好きでした。

その専門用語の意味は分からないのに『※』の意味で覚えていて
テストでは役に立たなかったのですが…(笑)

この部分、編集時に追加することが多いです。

理由は原本を書いた人はその意味を知っていて
注釈などが必要ないと思っているのですが、

編集者からしたらその意味を知らない人が多いので
追記しないといけない…

ということが多いです。

編集をする前に簡単に打ち合わせを行ったり
どういう人に見てほしいか?などの要望を聞くことがあります。


WEB本についてはビジネス書系統だと
ハウツー本が多く、初心者さん向けにやさしく解説した物の
編集依頼が多く来ます…
(私だけかもしれないですが…)

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この際に注釈にするのか?または説明文として本文に入れるのか?
の相談をを行います。

書籍の形式によっては注釈よりも説明文で依頼されることもあります。

多くの依頼者が説明文が入っていなくてもいい…というのですが、
説明文がない文章は書籍としてはNGだと私は思っています。


説明文を追加しないといけない理由としては、3つあり


①読み手の負担を減らす

②専門性を増しつつも一般向書籍になる

③注釈でなく、文章を入れて身近に

です。


①読み手の負担を減らす

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 まず、読み手の負担を減らすとは、
 読んでいる人が、”この本読みにくい”と
 思わせないようにするのに
 説明文が一番簡単です。

 例えば、校閲という言葉を聞いて
 過去に私の記事を見てくれている人ならわかりますが、
 全く見たことない人にとっては
 「何それ」になります…

 しかし、それをわかっている前提で
 詳しい文章を入れてしまうと
 読み手が置いてけぼりな本になってしまいます。

 たとえるなら小学校1年生に
 掛け算の法則を教えないまま
 暗記させるようなもの…

 そんなことされたら、小学1年生の子は
 算数嫌いになりますよね?

 これが多くの書籍で起きています…
 自分のレベルだと思って買った本が
 レベルよりも高すぎて読めない…

 ビジネス書ではあるあるです。

 特にWEB本についてはこれしてしまうと
 低評価の嵐になります。

 嵐を付けられないようにするためにも
 読み手の負担…わからない単語に関しては
 注釈や説明文を追加して
 わかるようにしておかないといけません。


②専門性を増しつつも一般向書籍になる

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 これは、ビジネス書系統や何か専門書チックな
 物に対して言えることですが…
 
 専門書がとっつきにくい最大の理由が
 注釈・説明文含めて難しい…
 だと断言できます。

 専門書はどうしても読むレベルの人は専門家である
 と思われて作られているのでわかるのですが、
 初心者でも簡単シリーズでもこれ発生しています。

 私が過去に読んだビジネス書籍で初心者でも出来る
 だったのに、専門用語の注釈も説明も専門用語が含まれていたり
 横文字が入っていて2種類の意味があって”どっち?”となったことも…

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 私自身もある程度ビジネス用語は知っているつもりでしたが
 あんなに不親切な書籍が、売れているんだぁ…と
 広告のマジックを見た気がします…

 そこから、編集をおこなう際にはびっくりするくらい
 「分かりやすい」を意識しています。

 
 メリットも大きくあって、
 専門用語を知らない人に向けての書籍と言えるのと
 専門性がありつつもわかる文章が書かれていると
 最後まで読んでもらえることです。

 専門的な言葉って初めて見る人にとっては
 とっつきにくい言葉です。

 例えば
 ビジネス用語の「PDCAサイクル」と言われて
 すぐに出てくる人と出てこない人がいます。
 
 書籍によっては、PDCAサイクルについて少ししか触れていないから
 注釈を書かない書籍もあります。

 ですが、読み手が全くPDCAサイクルについて知らない場合、
 「これなに?説明もないし…この本不親切だ…」
 の意識に入ってしまい、読むのをやめてしまう人が8割程度います。

 たったその1つの単語がわかないだけで
 ”読む気力”が失せてしまい、読まれない書籍になってしまう…

 あなたの伝えたいことが1%も伝わっていないのに
 読まれなくなるなんて意味がないと思っています。

 これを防ぐためにもその単語についてしっかり説明を行うように
 意識して編集しましょう。
 

③注釈でなく、文章を入れて身近に

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 これについては、書籍次第になるのですが…
 1ページに複数の注釈が入ると、
 「この本注釈が多いから難しいのかな?」
 と読み手を不安にさせてしまいます。

 1度でも不安になってしまうと、
 伝えたい事が3割も伝わらなくなります。

 そうなってしまうと、文章としては最悪ですし、
 読ませる文章技術としても最低になります。

 クレームにつながることも考えると
 なるべく避けた方がいいです。

 でも、専門用語が多い…となると
 本文にその用語の説明文をいれてしまうという
 形になることもあります。

 そうなった時に注意するのは、
 説明文として分かりやすく、
 読み手の共感できる内容をいれることです。


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 これは読んでもらうための方法になりますが
 例え話をいれて、相手に想像してもらい
 理解してもらうようにして
 その単語についてこの本ではこのように認識しています
 
 と読み手に認識させることができます。

 もの身近に感じてもらえると
 書いた人と読み手が近しい存在になり
 伝えたいことが伝わりやすくなります。

 たとえるなら、
 営業マンにおススメされるよりも
 友人におススメされた方が商品を買う心理です。

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 営業マンがどれだけ良いとおススメしたものでも
 その人に信頼が無いと、人間は買いません。
 
 しかし、同じ商品を友人が使っていて
 「これ良かったよ~」
 と言われて勧められたら、多くの人は買います。

 この心理が書籍でもおきます。

 わかりにくい文章を書いてある書籍と
 わかりやすく、自分の事を知っているかの様に
 書いてくれている書籍だと
 最後まで読むのは後者です。

 なので専門用語が多い場合は、
 本文に”説明文”として入れるのも考えていきましょう。


では、実際に私が編集を行うときにはどうしているか?
について簡単に説明をしていきたいと思います。

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まず、書籍を校閲時にわからない単語や専門用語が出てきたとします。

その専門用語については検索して、
どういう意味かを調べておきます。

調べた用語を、たとえ話や分かりやすい説明ができないか
文章にいくつかしておきます。

大体同じ意味で2.3個作っておけばいいです。

その後、その説明を入れるのを注釈にするか、
本文に入れるかを決めます。

本文に入れる場合は、その用語を説明する部分を作り
先ほどたとえ話を入れていきます。

その時にその用語の前後に似たたとえ話、またはわかりやすい方を
分かるように文章を入れていきます。

注釈の場合は、※1 などにして
下に調べた内容を端的に分かりやすくした文章を入れます。

説明文の追加が出来れば、今後の仕事やブログなどの
執筆活動時の説明が上手になりますし、
会話時の説明も上手になりますよ。


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私も説明下手な人間でしたが、
記事を書くときに説明を文章内で行うようになってから
説明が上手になったといわれるようになりました。

しかし…道案内は方向音痴過ぎてできません(笑)

東とか西とか言えないので、右左になって迷子になりますね…


そんな話はさておき、説明文を入れたり、注釈を入れたりできれば
一気に専門性を増しつつも、わかりやすい文章・書籍になるので
是非一度行ってみてはいかがでしょうか?

今回は、説明文の重要性と、私がどうやって説明文を入れているか
簡単に説明をしていきました。


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ポイントとしては、
注釈・説明文を入れる場合は
思っている以上に簡単に説明することを意識してください。

その意味を知らない人が見ているので
広辞苑や辞典の引用をしても意味がありません。

あなたの言葉でたとえ話をいれるなどして
わかりやすく説明をするように心がけてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

ありがとう


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