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忘れ去られつつある修験という日本文化の根源

今月はありがたいことにオンラインイベントのゲストに呼んでもらうことが多い。
『山伏女将』のパワーワード感×キャッチ―さの相乗効果だろうか。
ありがたいことです(合掌)

”修験道” も ”山伏” も一般的ではない言葉になってしまったことは今までもわかってはいたが、先日東大寺のお坊さんのバズったツイートを見ていたときに、久しぶりに愕然としてしまった。

#ともに祈ろう というメッセージに賛同した近畿圏のさまざまな宗派、宗教のトップの方々が東大寺参道に立つ画像のツイートだったのだが、その画像にわたしの属する修験宗派の管長猊下のお姿もあった。

宗派も宗教も超えた『とも祈り』は本宗の管長猊下がその座に就かれてからずっと掲げられてきた請願だ。
素晴らしいことだ。

が、

このツイートのあとに仏教系インフルエンサーさんがリツイートしていた画像をみて思わずズッコケた。

ぶ…

仏教…!

たしかに宗教も宗派も超えることが今回の大きなテーマ。
でも、金峯山修験本宗は仏教じゃないよおおお!
(宗派名に修験って入ってるやん〜)

この方は奈良京都のお寺に一般人よりは詳しいし、仏教にもそれなりに詳しいはず。
そんな方でも金峯山寺を "仏教" と書いてしまうんだなぁ。

※金峯山寺は修験道の総本山であり、根本道場であり、修験三大霊山に建つお寺です

修験道の認知度はそこまで落ちているのだなぁ、と痛いほど思い知らされた。

1300年以上の歴史の中で日本の山文化を形成してきた修験道。
このような原始的な自然信仰は欧米諸国のように遠からず消えてゆく運命にあるのかもしれない。だけど、

わたしはその思想がとても好きだから
現代に生きる人々の心を救えるものだと思うから

これからもわたし自身が修験を継承し、伝えてゆく者であり続けようと思う。

わたしは、山伏女将だ。

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