私と猫ちぐら


猫ちぐら。もうみなさん聴いたでしょうか。

全てリモートで製作された、とのことですがさすがスピッツ。長年の信頼関係と新しいものを取り入れ続ける少年の心が生み出す優しいサウンドはスピッツファンの心にしっかりと届いたことでしょう。

このご時世と曲名から”stay home”的な曲だなーとも思うのですが、大学4年生で就活中の私にはちょっとだけ違って聴こえたりもします。それぞれの解釈ができるところがスピッツの曲のいいところですから。​

意地悪少し 笑顔は多めに 汚れちまいそうな白いシャツ着て
アリの行列 跨いで歩き​

私はこの部分を聴くと面接に行ってる自分を想像してしまいます。
他の人を蹴落とす残酷さと面接官に気に入られる愛嬌。少し大股で歩くくらいの自信。個人的に面接において必要だと思っているものです。

斜め方向の道がまさか 待ち構えていようとは
明日はちょこっと違う景色 描き加えていこう
弱いのか強いのか どうだろう 寝る前にまとめて泣いてる

もうまさに私の今の状況を言ってくれていたり、励ましてくれるような歌詞がたくさん散りばめられています。そして曲調はすごく優しい。晴天な初夏の朝日とか道に生い茂る青々とした若葉とかを想像しちゃいます。

望み叶うパラレルな世界にたどり着けるか不安で色々悩んでるこの時期にリリースされたことで、私の中で思い入れのある曲の一つになりそうです。

いつか社会人になった私が(なれているのだろうか)、猫ちぐらをこんな気持ちで聴いてたんだなーって振り返れるようにここに書き残しておきます。



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