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Kis-My-Ft2「SO BLUE」とバークリー「SummerWhistle」〜KAZ KUWAMURA活躍の理由〜レコ大受賞!

Da-iCE『CITRUS』で日本レコード大賞2021最優秀作品賞を受賞!
 勢いに乗って、レコ大を受賞してしまいました。コーライト相手で編曲も務めた中山翔吾も山口ゼミ卒(23期生)でCo-Writing Farmのメンバーですが、本作が初採用でした。つまり作曲家デビュー曲でレコ大作家という前代未聞の成果で、コーライティングでなければ起きない、マジックですね!
12月30日付追記

 ソングライターでシンガーのKAZ KUWAMURAの活躍が目立つようになってきました。「山口ゼミ」「ニューミドルマン」「大阪音大ミュージックビジネス専攻」を僕が中心になって行ってきた活動の成功事例として、経緯をまとめます。ちょっと身内贔屓ひいきに見えたらすいません。

  KAZ KUWAMURAは、作曲家育成「山口ゼミ」14期生として参加してくれました。経験なクリスチャン。高校大学の英語講師をしながら音楽活動を続けてきたという経歴で、僕が塩谷達也というアーティストをマネージメントして、ゴスペルのコンピレーションアルバムをリリースしたのがキッカケという稀有な知り方をしてくれていましたw

向上心と行動力が好循環を呼ぶ

 音楽ビジネスにも意識が高く勉強熱心でした。そして、何より「まず行動する」という態度とやる気が素晴らしかったです。並行して「ニューミドルマン養成講座」も受講して、音楽ビジネスの知見と人脈を、自分自身のマネージメントに活かそうとしていました。

 まだ、日本での採用実績がない段階で、ヨーロッパのコーライティングキャンプに参加したいと言い出したのには驚きました。僕らの周辺には海外キャンプに関する情報はありますが、実績のない日本人作家が参加するには、渡航費だけでは無く、参加費もかかります。最初に行ったキャンプでコネクションで作り、そのままいくつかのキャンプに参加、おそらく60〜70万円以上の自己投資だったでしょう。面白いもので、参加を決めた後に、けやき坂の採用が決まりました。「幸運の女神は頑張る人が好き」という法則は、時々ですがあるものですね。「キャンプに行ったら、AKB48グループのセールス数と山口伊藤の日本音楽業界人脈をめちゃめちゃ大げさに言え」とアドバイスしましたw
 ガムシャラさはいろんな波及効果を産んでいきます。僕が企画した日台合同台北キャンプも「押しかけ参加」してくれました。常に行動力があり、出会いを大切に活かしています。スウェーデンの大物プロデューサー、ダグラス・カーがメイヤのツアーメンバーとして来日して「日本人作曲家とコーライトしたい」と言うので、浅田祐介と僕が企画したーライティング・セッションにも参加。そこで知り合った、anything goesの大木君とコーライティングを続けて採用に繋がりました。伶「Call Me Sick」(映画「小説の神様、君としか描けない物語」主題歌)、Da-iCE「CITRUS」と、タイアップ付きの表題曲をゲットしていきました。
 そんな流れで今回のキスマイ作品につながるのですが、伊藤涼の「運気を読む」感覚も流石でした。山口ゼミ副塾長として指導しながら、Co-Writing Farmメンバーとも継続的にコーライトしていますが、これまでKAZとはほとんどしてませんでした。「CITRUS」のヒットと世の中の評価を踏まえて「僕はイケてるタイミングの奴に乗っかっていくんです」としれっと言いながら、キスマイのコンペを見事に獲得していったのは見事です。

グローバルな視野で活動することの重要性

 最近、KAZにはもう一つリリース作品が、グローバルでありました。世界的に有名な音楽学校バークリーのスペイン校の大学院生が、コロナ渦の世界への音楽家からのメッセージとして、世界中の音楽家がオンラインでコーライティングをした作品でアルバムをリリースしたいという企画でした。
 日本人作曲家にも参加を呼びかけたいということで、僕のところに相談がありました。
 学生たちによるチャレンジングな企画でしたから、様々な障害もあったようですが、CWFメンバー仲間の長沢知亜紀と一緒に、見事な対応力を発揮してくれたようです。素晴らしい作品を創作、コンピアルバムの1曲目に収録されています。

大学教員として大阪音大で英語を教えてます!

 そんな絶好調のKAZですが、僕が特任教授として1からつくって来春開講の大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻では、英語教育の責任者として助教をお願いしています。「コーライティングする作曲家のための英語講座」を一緒に企画した経験もあります。英語ネイティブな英米人に対してだけではなく、様々な国の音楽家とコミュニケーションするのに、第二外国語としての英語は有用です。既存の学校での教員経験も踏まえて、大阪音大の学生たちにコミュニケーションツールとして英語を操ることについて、モチベーションアップも含めて、活躍してくれることと期待しています。キスマイやDa-iCEの作曲家が大学で英語を教えているって、なかなか異色の専攻だと思います。

 作曲家としての実績を積み上げ、シンガーとしての活動も継続し、大学教員としてのキャリアも含めて、音楽家としての独自のブランドを作り上げつつあります。コロナ明けでは海外キャンプを行う予定もあるので、KAZ には、一層の活躍を期待しています。

次世代型の作曲家を産み出す「山口ゼミ」

 こんな異色の作曲家が生まれる「山口ゼミ」は継続しています。グローバルとデジタルに強く、セルフブランディングをしていく次世代型の作曲家を引き続き、世に送り出していきたいです。興味のある方は、是非門を叩いてみてください。

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※Co−Writing Farmメンバー作品によるSpotifyプレイリスト(リリース順)


モチベーションあがります(^_-)