猫に

福島県の浜通り

私はここにいながら1週間前に会った彼女に想いを馳せている 

それは猫 家にいるだろう猫 おそらくこたつに

あのふわふわの毛並みを

窓を開けるとすんすんと匂いを嗅ぐしぐさを

まるまってお腹が上下に動くさまを

爆睡していると聞こえるあの変な寝息を


私がここにいる間 彼女はひとりで寝るようになった

私がここにいる間 玄関の鍵の音に敏感になった

離れていながら 私が彼女に影響を与えているかと思うと ひどく嬉しい

どうか  帰ってやらないんだから

あと1か月               会いたいなあ


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