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試合日前日にホームタウンの潮来市を観光してきた話

試合は日曜午後のキックオフ。天気予報に目をやれば土日どちらも晴れマーク。せっかくだからと前乗りして鹿嶋に向かい、土曜日は潮来市を巡ることにした。

潮来市とは

潮来(いたこ)市は、鹿島アントラーズのホームタウンの一つで、西に千葉県香取市と接する県境の街である。北浦や霞ヶ浦、常陸利根川などに面する水郷の街は、古くから利根川の水運で栄え、今も農業が盛ん。5~6月にはあやめ祭りが水郷潮来あやめ園で開催され、観光客の目を楽しませてくれる。観光のスタート地点はJR鹿島線の潮来駅が便利だろう。

観光のスタートにはJR潮来駅がおすすめ

市内のアクセス

レンタカーなど車があれば便利なのは間違いないのだが、JR潮来駅の下に水郷潮来観光協会が運営する水郷潮来観光レンタサイクルがあり、レンタサイクルを利用できる。いわゆるママチャリだが、1日1,000円、9:30から利用できる。予約なしで借りようとしたら台数がなかったということがあったので、予約しておくのがいいと思う。

調べてみると、潮来サイクリングガイドというサイトもあり、実は潮来市はサイクリング推しなのかも?

こんなところ行ってきた

蔵Cafe 氷菓ふわり

4月1日にオープンしたばかりのかき氷カフェ。鹿サポさんがオーナーさんと聞き、応援を兼ねてお邪魔した。

常陸利根川に面した古い蔵を改装したお店

店内は高い天井の開放的な作りで、席もゆったりと配置されている。

フラッグ以外にも選手の写真やグッズがたくさん飾られている
FREAKSなど、鹿島ファンにはお馴染みの冊子が並ぶ

メニューは、フルーツ系、コーヒー・お茶系、ちょっと珍しい系(?)とバリエーション多め。

焼き芋ナッツをいただく
鹿島焼芋さんの焼き芋を使って作ったペーストとナッツの食感が絶品!

氷はふっわふわ!ここにオーナーさんのこだわりがあるのだろう。

駅からは少し距離があるが、10:00からオープンしていることもあり、特にこれからの季節は試合前に立ち寄りたいと思う一軒。かき氷ならどれだけ食べても「お腹いっぱいでスタグルが食べられない!」ということもないので、試合前の立ち寄りスポットとしては個人的ベストチョイスになりそう。

手焼きせんべいにしくら

米どころ潮来。それが理由かどうかは不明だが、潮来はせんべいやおかきなど米菓のお店が多い(と思う)。にしくらさんは、「鹿行の『食』を届けるプロジェクト」で知ったお店で、お取り寄せをしたときにお店の方も鹿サポさんだと知り、ぜひ足を運んでみたいと思っていた。

お店の中では1枚1枚手焼きしているのが見える

にしくらさんでは、手焼きせんべい体験ができるのだが、現在はコロナウイルスの影響で中止している。またいつか再開していただけたら、ぜひ試してみたいと思う。

店内は香ばしいにおいが立ち込めている

翌日のスタジアムでのおやつにと、おかきを買った。ちょうどいい量のおかきが1つ100円。良心価格でたくさん買ってしまった。このおかきはカスミの鹿嶋スタジアム店でも販売されていた。

キッチンハウスかや

ランチは潮来で評判の洋食屋さんへ。ご夫婦で営む小さなお店は、ランチタイムでとても賑わっていた。

愛される街の洋食屋さんといったたたずまい

ハンバーグにカレー、ナポリタンやオムライスと、これぞ洋食屋のメニューがずらり。まわりを見渡してもいろいろなメニューを楽しむお客さんで、これがウリというよりも、どれも美味しいのだろうと思った。ボリュームも満点で、男性でもきっと満足できるだろう。

特製ハンバーグ
特製という名前に誘われた

十二橋めぐり

潮来観光といえば、十二橋めぐり。民家の間に張り巡らされた水路をサッパ舟と呼ばれる舟に乗って進む。かつては水路が交通の足となり、水路に架けられた小さな橋で隣近所へ往来したそうだ。水路に架かる橋が十二あったことより、十二橋と呼ばれている。

今回は、加藤洲水門をくぐり、新左衛門川を行く「加藤洲十二橋めぐり」を楽しんだ。乗り場はあやめ祭りで知られる水郷潮来あやめ園そばにある。

コロナウイルスの影響を受け縮小営業になっているようだが、予約はなくても空きがあれば乗船可能とのこと

船頭さんがゆっくりと舟を進めていく。

船は意外と広い
常陸利根川から加藤洲水門を目指す

水門で茨城県側と千葉県側の水位を調整する。見てわかるくらいの速さで水位がぐんぐん下がったり上がったり、ちょっとしたアトラクションのような気分。船頭さんは、水門の仕組みや水運が栄えていたころの話など、さまざまな話を聞かせてくれる。

加藤洲水門が開く

水門を越え、舟は新左衛門川を進んでいく。

舟からの景色はまるで時代が戻ったかのような眺めだった
橋にはそれぞれ名前が付けられており、現在も人の往来に使われているそうだ

40分のコースは、新左衛門川を往復しておしまいなのだが、船頭さんの解説とともに景色も十分に楽しめた。舟は5人までは同一料金で、貸し切りで利用することができるので、ほかのお客さんを気にすることもない。

水郷潮来あやめ祭りの時期には、会場に沿って流れる前川を進む舟も運行する。舟から見るあやめも風情があるだろう。

愛友酒造

潮来が水運で栄えた当時に思いを馳せ水郷情緒を味わった後は、潮来で200年以上続く酒蔵、愛友酒造さんへ。

江戸時代から続く酒蔵

ちょうど仕込みの時期を終え、工場で製造はしていなかったが、工場内を見学することができた。年中無休で、予約なしで日本酒についてのお話を聞くことができるので、気軽に立ち寄れるだろう。見学に特におすすめの時期は11月頃〜2月頃までで、その頃は日本酒の香りに包まれているそうだ。

工場見学は年中無休で予約不要

敷地内にある直売所では、愛友酒造で作られた日本酒の試飲もできるし、日本酒や酒粕を使ったスイーツも販売されている。天気の良い昼下がりには、ジェラートがおすすめだ。

しっかり酒粕の味がした

ジェラートをいただいたところで潮来観光はここでおしまい。翌日の試合に向け、鹿嶋に向かうことにした。

潮来観光がおすすめ

今回、半日程度で見て回ることができた。レンタサイクルが借りられる9:30ごろから潮来駅をスタートすれば、夕方には観光を終え、潮来駅からJRででもバスででも、鹿島神宮駅に向かうことができる。ナイトゲームの季節になったら、観光も試合もどちらも楽しむのにちょうどよい距離なのだ。もちろん、今回のように前泊してのんびり楽しむのもアリだ。

調べてみると、潮来は花の見どころが多い。初夏のあやめ(水郷潮来あやめ園)や紫陽花(二本松寺)、秋のコスモス(上戸川コスモス畑)に彼岸花。季節によって何度も見頃があるということ。もちろん花以外にも見どころはありそうだ。

最後に

潮来は、街並みに歴史を感じ、花で四季を感じられる街だと思った。ホームタウンが観光地とはなんだか得した気分。間もなくやってくるあやめの季節、あじさいの季節。凛と咲き誇る花を愛でる時間も待ち遠しい。

おまけ

先シーズン、水郷潮来あやめ祭りに行った話。