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サイクリングツアーでめぐる鹿嶋

リーグ戦ホームゲーム 17試合
カップ戦ホームゲーム 3試合(最低)
練習見学 1か月に1回くらい(12日)
なんとなーく 半年に1回くらい(2日)

30日強。

これがわたしが1年間に鹿嶋を訪れる日数。

多いのかもしれない。
少ないのかもしれない。
まだまだ知らないことはたくさん。


たまたまSNSで見つけた「鹿嶋の小さな冒険 北浦湖畔と鹿島台地のアドベンチャーツアー」の告知。それはそれは本当に「たまたま」の出合いでした。

「面白そう」。

ちょうどこの週末はカシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズと東京ヴェルディの練習試合が組まれていて、もともと鹿嶋に行く予定でした。それならばと、迷うことなく申込みを決めました。

ツアーのコース

申込み後、送られてきた行程表には、こんなスケジュールが書かれていました。

9:00 鹿島神宮駅(集合・受付)
9:00 ツアー概要説明、走行の注意、準備運動
9:30 ツアー開始
9:35 城山公園へ
10:35 野菜の収穫体験
11:20 北浦湖岸サイクリング 、 冬の野鳥観察
12:15 キャンプ場でBBQランチ
13:30 湖畔サイクリングで鹿島神宮駅へ
14:00頃 鹿島神宮駅(解散)

特に楽しみにしていたのは、野菜の収穫体験と北浦湖岸サイクリング。あとは、冬の野鳥観察。

寒くなるころ、たくさんの野鳥が北浦に飛来します。毎シーズン終盤、電車の中から、鳥たちが波に身を任せるあの景色を見ると「冬がくるんだなぁ」と思っていました。野鳥観察は「この季節だからこそ」と期待が膨らみました。

鹿島神宮駅に集合

9:00ちょっと前、鹿島神宮駅に到着。
天気はスッキリしないけれど、雨でなくて安心。駅には見慣れない自転車が何台か並び、だんだんと人が集まってきました。

今回のツアーの参加者は5人。そして主催者さん(ツアーガイド)と鹿嶋市の地域おこし協力隊の方。合計7人のツアーでした。
どんな人が参加するのだろう?鹿サポさんもいたりするのかな?と思ったりもしていました。
みなさん東京や横浜からの参加で、鹿嶋に来ること自体が初めての人がほとんど。そして、みなさん自転車とのお付き合いは「普段乗らない(所有すらしていない)」くらいのビギナーさん(わたしも含め)が大半でした。申し込んでみたものの、本格派ばかりだったらどうしよう・・・と心配していたのが、ちょっと気持ちがラクになりました。

簡単に自己紹介をしたあと、今回のツアーでのルールや、運転の基本の説明があり、ツアー開始の準備完了。せっかくだからと、出発前に集合写真を撮影。さっそくスタートでした。

まずは城山公園へ

城山公園は鹿島神宮駅から歩いてでも行ける高台の公園です。わたしの普段の鹿嶋での行動エリアはほとんどが平たんな道。けれども、鹿島神宮駅から城山公園はちょっとした上り坂。自転車で行くには少しばかりハードでした。それがいきなり最初から来るだなんて!

城山公園は鹿嶋市の桜の名所の一つになっていて、河津桜とソメイヨシノが人々の目を楽しませてくれます。残念ながら桜の季節はまだ先のようでしたが、それでも一足先にと早く花を開いた桜もちらほら。

鹿嶋城址でもある城山公園では、鹿嶋の歴史についても伺いました。
「鹿嶋といえば何を思い浮かべますか?」というツアーガイドさんの質問に誰も何も答えてくれなかったのはさみしすぎでした・・・!「かしま」といったら、鹿島アントラーズが挙がるような日がきますように!(鹿島神宮を差し置いて・・・)

楽しみな野菜の収穫

城山公園の次は、鹿嶋市内で有機農法を実践する若手農家さんの農園まで走ります。

途中、「この道って、このまま行くとスタジアムじゃない?」そんなことを考えながら進むと、予想通り、右前方に見えてきました。「今シーズンも楽しみだな」と思っていたところ、ツアーガイドさんが車列にストップをかけます。「あれがカシマサッカースタジアムです」と紹介してくれました。一様に興味を示す参加者のみなさん。これがきっかけとなって、行ってみようかなと思ってくれたら嬉しいです!お待ちしております!

再び自転車で進みます。視界に入る景色は見たことのない鹿嶋で、とても新鮮でした。

着いた先は2021年に新規就農されたという新拓農園さん。有機農法、減農薬で、小松菜、かぶ、かぼちゃ、にんじんなどを育てているそう。

今回は、小松菜とかぶを収穫させていただきました。
収穫体験といえば、さつまいもやじゃがいも、にんじんを思い浮かべますが、小松菜?!かぶ?!というのが正直な感想で、恥ずかしながら、かぶがどうやって育つのか初めて知りました。
収穫から消費者の手に渡るまで生産者がどのように育てているか、収穫はどのようにするのか、どういったものが良くてどういったものがだめなのかなど、お話を伺いながら、いざ挑戦。

野鳥は見えるかな

お土産の小松菜とかぶを手(背中)に、次は北浦へ。

途中、広がる田園の間を流れる川に沿って立ち並ぶ木々。「あれはソメイヨシノで、このあたり、春は桜がきれいなんですよ」。え?そうなの?ぜんっぜん知りませんでした。間違いなく今シーズンのお花見はここにしようと決めました。

木々で覆われた道を走り、サーっと開けると田園風景が広がり、北浦へ。そんなに離れていない距離なのに、景色はコロコロと変わり、次は何が見られるんだろうと、とてもワクワクしました。

しばらく走ると北浦にぶつかります。北浦に沿うサイクリングロードを湖面を眺めながら風を切って走るのはとても爽快。サイクリングの楽しさを感じるひとときでした。

いよいよ野鳥観察。講師の方がいらっしゃって、北浦に飛来しているのはどんな野鳥で、今日はどんな種類が羽を休めているのかお話を伺いました。本格的な望遠鏡をのぞき込むと、たくさんのカモがとても気持ちよさそうに浮かんでいました。

少し場所を移せば、白鳥も見られるとのこと。北浦に飛来する白鳥は、北浦の冬の景色として写真でもよく見ます。まさか見られるなんてラッキー!

お腹空いた!

朝早くから自転車で走っているとお腹も空きます。ランチは鹿嶋の食材でBBQです。
鹿嶋は美味しいお店も多いですが、そもそも野菜も魚も肉もある食材の宝庫なのです。今の時期は鹿島たこが旬です。

ランチの場所は、北浦からほど近くにあるツマギアンズさん。わたしたちが着くと、美味しそうなたくさんの食材が待っていました。
カフェでもあるツマギアンズさんは地産地消にこだわっていて、今回の主役級食材である鹿島たこに、鹿嶋のブランド豚であるかしまし豚はもちろん、野菜はツアーでも立ち寄った新拓農園さんの朝採れ野菜をはじめとした地元産。
まさに鹿嶋を味わうランチです。こだわりの鹿嶋食材の説明もしっかり伺いました。

悲しいかな、ツアーの時間の関係で、楽しいランチタイムはあっという間におしまいに。お腹もはちきれんばかりになりながら、ゴールを目指しました。

再び北浦湖畔をサイクリングしながら、北浦にかかる北浦橋梁の脇を通り、ゴールの鹿島神宮駅へ。
北浦橋梁は「湖上を走る電車」の風景が人気のフォトスポットの一つ。わたしもずっと写真を撮りたいなと思っていたところでした。残念ながら電車は走っていなかったので、またリベンジしないと!と思いました。

ツアー終了

見たことのない鹿嶋を見られるかも。
そんな気持ちで参加したサイクリングツアーは、わたしの期待をはるかに上回る満足度でした。特に、水神川沿いの桜並木はまったく予想もしていなかった新しい発見で、今シーズンの必見スポットになりそうです。

シーズンが始まったら、もちろん試合が最優先で、行動できる時間も限られてきてしまうけれど、それでもまだ知らない景色を探しに歩き回ることでしょう。

またこんな機会があればいいなと思います。

感想文になってしましたが、ここで終わります!

(写真はツアーガイドさん、地域おこし協力隊さんが撮影されたものをいただきました。ありがとうございました。)