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"クソどうでもいい仕事"から考える"生きづらさ"と"ベーシックインカム"[21年8月8日の日記]
今週はチョット書き方を変えてみましたー
今週、というより先月は「ブルシットジョブ-クソどうでもいい仕事の理論-」という表題がかなり攻めてる感じの本を読んでいました。
あらすじ
ブルシットジョブ-”社会的に必要性がなく、それを従事者本人が自覚している仕事”
社会のなかでなぜこうした仕事が急増しているのか。
また社会的に有用な仕事はなぜ低所得となってしまうのか。
ブルシットジョブ従事者の数々のレポートをもとに真に自由な社会とは何なのかと読者に語り掛けている。
本書ではブルシットジョブを大きく5つにタイプ分けして(各タイプはグラデーションで例外もある)、それらがなぜ今の社会に存在しているのかについて経済的、政治的観点から全7章に分けて考察しています。
本書では具体的な解決法の主張のための本ではなく、あくまで問題提起を行い、自由な社会について考える足がかりになればという立場を取っています。
そうした前提の上で著者はベーシックインカムを1つの選択肢として挙げしています。
ブルシットジョブから抜け出せない理由と農業革命
ここらは僕個人の考えと本書からの引用を含めた話となりますが、ブルシットジョブに就きながらそこから脱出できない主な理由は…
"生活できるのか"と"どう思われるのか"
…だと思います。
昔、人類は狩猟採集民族として生活を送り、その季節に応じたあらゆる物を食べて生きていました。
そして人類は自ら食べ物を育て始める"農業革命"が起こります。
それにより人口は爆発的に増加します。
農業革命以前の彼らにとっては明日、明後日の心配はあったものの、数十年先の心配はあまりなしなかっでしょう。
なぜなら自身がコントロールできないことに対して考えても意味がないからです。
しかし農業革命以降、人類は畑のことが心配で心配でしょうがなくなります。
農業は人口を爆発的に増やしましたが、食料供給を麦や米など単一の食料に大きく依存したことで、不作の時にはその人口を支えきれないという大きな不安を抱えるようになります。
「雨が振らなかったらどうしよう…」「来年が不作だったら…」
人類は農業により長期的な計画を要求されるようになり、それは人類に大きな"不安"と"多大な労働"を与えました。
見通しの立つ未来と不安
現在、その計画は自身の寿命にまで及び、僕達は生まれてから死ぬまでの全てを念頭に入れて生きていくようになります。
その中で、雇用体系は個人の時間と金銭を交換可能とし、ブルシットなホワイトワーカーを増殖させることでより社会を複雑化させました。
その中で「仕事をしないことは恥ずかしいことだ」という風潮が生まれていきます。
たとえその仕事が何の役に立っていなくても。
※本書では議論の対象を"ブルシットジョブ"としており、"ブルシットジョブに就く人"を言及の対象としていません。もちろん僕も。
ベーシックインカムのという選択肢
現在の僕らが未来について心配するのは"自分がどれだけ生きるかが予測できる"ようになり、"一般的な人が歩むであろうレールがおよそ確立されている"からだと思っています。
そういった意味でベーシックインカムは"生きるために必要なモノ"を保証してくれるひとつの選択肢といえます。
本書でも言及されているように、ベーシックインカムがあれば人々は"生活の心配"から開放され、ブルシットジョブをやらない選択肢を取ることができます。
時間を自分の時間を趣味にあてたり、本当に人のためになる仕事に使うことができます。
「人の役に立っていなくても働くことが大事」という観念が消滅すればずっと生きやすい世の中にきっとなるでしょう。
結び
僕としてもこの記事ではベーシックインカムはブルシットジョブから開放されるためのひとつの選択肢程度の立場を取りたいと思います。
重要なのはブルシットジョブという表面化しづらい社会問題について沢山の人が認知して、それについて考えることが大切だなと思います。
【見終わった作品】
小林さんちのメイドラゴンS ~5話
機動戦艦ナデシコ ~11話 アニメ
ブルシットジョブ 書籍
以上、今週のまとめでした!
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