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本好き、風呂好き。

先月 9.26[日]から、〈栞日〉が運営する銭湯〈菊の湯〉では、京都の出版社さりげなくが満を持してリリースした新シリーズ「長湯文庫」の第1作、モノ・ホーミー『するべきことは何ひとつ』のフェアを開催しています。

「没頭し思わず長湯してしまう、お風呂で読む本、長湯文庫」は、表紙にも本文紙にも撥水性の紙を採用し、その名のとおり長湯しながら楽しめる文庫本シリーズ。先程「満を持して」と綴ったのは、誇張でも何でもなく、「お風呂で本を読むことが好きな、お風呂好きで本好きな」編集者が5年前に同名のフリーペーパーを発行して以来、いつか書籍に、と構想を温め続けてきたものです。⁡

その記念すべき第1弾は、作家、モノ・ホーミーさんの「身体の芯まで、じんわりと温めてくれる物語たち」。「隣の家で起きているようにも、遠く離れた惑星で起きていることのようにも思える、奇妙であたたかな」短編小説が33篇、収められています(どのストーリーも、捕らえようのない浮遊感に満ちていて、実に独特な読後感)。

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〈菊の湯〉では、このうち数篇を週替わりで浴場に掲示(今月 10.26[火]まで)。湯船に浸かりながら、思い思いに愉しんでいただけたら(「長湯文庫」は番台ロビーで販売中!)。

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また、向かいの書店兼喫茶〈栞日〉でも、同期間、「長湯文庫」を中心とした〈さりげなく〉フェアを展開中です。道を挟んで、湯も、本も、堪能していただけたら嬉しいです。

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末筆となりましたが、発行日当日からの大切なひとつめのフェア会場に、松本〈菊の湯〉を選んでくださった〈さりげなく〉のみなさんに、感謝しています。いつも、気にかけてくださり、ありがとうございます!発売日は「くぅ〜風呂の日」と聞いて、「そんな日あったんだー」とリアクションしたとき、「つくりました!」と笑顔で応えられたことが、痛快でした。これからも軽やかで伸びやかな本づくり、楽しみに注目しています。

長湯文庫フェア in 菊の湯 & 栞日
▼ 会期|2021.9.26[日]- 10.26[火]
▼ 会場|銭湯〈菊の湯〉& 書店兼喫茶〈栞日〉
長湯文庫『するべきことは何ひとつ』
105 × 148mm(文庫サイズ) / 160頁 / ¥1,650[税込]

著者_モノ・ホーミー
装画_木村直広

編集_稲垣佳乃子・熊谷麻那
装丁_ 古本実加

印刷_修美社
製本_大竹口紙工

表紙_N-三菱耐水260g/㎡ L判23kg
本文紙_OK レインガード 70kg

発行_さりげなく
モノ・ホーミー
図案家。1986年鹿児島県生まれ、東京都在住。本の装画を中心としたイラストレーションの仕事の傍ら、2019年2月6日よりひとつの絵とひとつの物語からなる『貝がら千話』を制作。

※ 長湯文庫『するべきことは何ひとつ』は、『貝がら千話』(1,2,3)に掲載された物語をもとに加筆・修正された32篇に、書き下ろし『浴槽の裸婦』を加えた掌編集です。

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