見出し画像

市政に挑む、基本軸。

こんにちは。きくちです。松本市政に挑む基本方針が定まりました。近々リーフレットとして刷り上がってくる予定なので、松本界隈のみなさまには、直接お手に取っていただく機会があればと思いますが、この場でも紹介させていただけたら。

僕の基本軸は、市の基本構想。

松本には、その地域性を表現する「三ガク都(さんがくと)」という言葉があります。「ガク」は「岳」「楽」「学」の三つで、それぞれ「山岳(やま)」「音楽(芸術文化)」「学問(学びあい)」に由来します。当地の地理/風土/気質の特性を、韻を踏みつつ端的に言い当てており、地元での認知度もまだまだですが、もっと理解が深まるとよいな、と感じている言葉です。

現在、松本市は、地域づくりのグランドビジョンともいえる「基本構想2030」の「基本理念」で「豊かさと幸せに 挑み続ける 三ガク都」をキャッチコピーとして掲げ、「私たちは、自然豊かな環境に感謝し[岳]、文化・芸術を楽しみ[楽]、共に生涯学び続ける[学]ことにより、『三ガク都』に象徴される松本らしさを『シンカ』(進化・深化)させる」と宣言しています。

この「基本構想2030」は、2020年から翌年にかけて開かれた〈松本市基本構想2030市民会議〉での議論を経て策定されました。首長や役場が押し付けるのでもなく、域外のコンサルタント業者に委ねるのでもなく、松本に暮らす21名の市民が意見を交わすことで、自分たちの地域の将来像を描いたという点において、そのプロセス自体が画期的な試みでした。

そして僕は、この市民会議の委員のひとりでした。「移住・空き家」分野の担当として「都市計画」部会に所属していましたが、毎回の会議では、領域や専門を横断した多角的で自由闊達な議論が為され、常に建設的で未来志向な場でした。その成果として、この先の時代を見据えた、この地域に相応しい「基本構想」にたどり着けた、という手応えもありました。

基本構想を、実現させる。

僕は「基本構想」の策定プロセスに関わった当事者として、次はその実現に向けた実行プロセスがたのしみでした。街場のプレイヤーとして僕が実践できることはなんだろう、役場とはどう連携して動くとスムースだろう。うきうきしながら迎えた新年度でしたが、どうも全体としてビジョン実現に向けた動きが鈍い。このままでは、せっかく描いた将来像も「絵に描いた餅」になり、この地域は時代にキャッチアップできなくなってしまう。

焦りながらも、まずは原因を把握すべく、役場と議場を注視したとき、気づきました。真っ先に変えるべきは、政治の現場の旧態依然としたマインドと、その価値観に基づき設計されたフレームでありシステムである、と。これが、今回、僕が市政に挑まねばならぬ、と決意するに至った経緯です。

従って僕は、「三ガク都のシンカ」、すなわち、「松本の地域特性を引き出し、その価値を深めることによって、この地域を次代に相応しい姿に押し進める実践」のアクセルを思い切り踏み込むために、今回、市政に挑みます。

未来が歓迎する地域と世界を子どもたちに引き継ぎたい、と考えたとき、気候危機を筆頭に、いま、動き出さないと、とうてい間に合わなくなる社会課題が、あまりに多すぎるから。

次の投稿で、僕の政策方針の全体像を記すステートメントと、「岳都」「楽都」「学都」それぞれの軸ごとに考えている基本政策をお示しします。

Photo|Tamiko UCHIDA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?