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社会の夜明けへ

こんばんは。代表の菊地です。銭湯〈菊の湯〉の事業継承に伴うクラウドファンディングがスタートして、きょうで5日目。さっそくプロジェクトページにアクセスしてくださったみなさま、本当にありがとうございます。開いたとき「ん?〈GoodMorning〉?前回と同じ〈CAMPFIRE〉じゃないの?」と感じた方も多かったのではないでしょうか。きょうは、このことについて説明を加えさせてください。

まずは〈GoodMornig〉のサイトに綴られている言葉たちを拝借。

〈GoodMorning〉は、ソーシャルグッドに特化した、社会問題と向き合う人のクラウドファンディングプラットフォームです。〈CAMPFIRE〉内でサービスを開始し、2019年4月、「誰の痛みも無視されない社会に」をビジョンに掲げ、〈株式会社CAMPFIRE〉より分社化いたしました。「誰もが社会変革の担い手になれる舞台をつくる」をミッションに、社会問題と向き合う人のクラウドファンディングをサポートしています。

同サイトの別のところでは、次のようにも書かれています。

〈GoodMorning〉は、社会変革を一貫してサポートするプラットフォームです。

〈GoodMorning〉とは、つまり、そのような性格のものであり、僕が今回のプロジェクトを〈GoodMorning〉にエントリーした理由も、その性格にあります。すなわち僕は、今回のプロジェクトを、「銭湯継承プロジェクト」であると同時に「社会変革プロジェクト」として捉えています。

どういうことか。

あの長い長いプロジェクト本文を通読していただけると、お察しいただけると思うのですが、あの文章は、このコロナ禍に陥って以降、僕がSNSで続けてきた長文投稿の総決算です。ただそれは、そうしようと決めて書き始めた訳ではなく、書き進めていくうちに自然とそうなっていった結果。このタイミングで引継ぐことになった湯屋に対する考えを起点に、この数ヶ月間の思索を改めて手繰り寄せていったら、そのすべてがするすると繋がっていきました。

これまで「普通のこと」「空気みたいなもの」として気にも留めてこなかった既存の経済システムが僕の目の前でも停止したとき、立ち止まって足元を見つめ直すことを余儀なくされて、はじめて気づいた「無理」や「不自然」。ポスト・コロナ時代の「次の経済」「あたらしい経済」の姿を思い描いた末にたどり着いた「親密で持続可能な地域経済」という、僕なりの「別解」。その実現と実践のためには欠かせない前提ともいえる「既存コミュニティの溶解」すなわち「Weの拡張」。そして、これら一連のチャレンジのフロンティアとして、これ以上に相応しい舞台はないのではないか、と捉え直した、「銭湯」というオープンマインドな空間。

僕はあの本文を書き終えて、今回のプロジェクトが、「従来の資本主義経済」を(あるいは、ポスト・コロナ時代に再びその従来の資本主義経済を取り戻すことが唯一の正解/ゴールだと信じて進む社会の気分を)「社会問題」に位置付けた上で、その変革に挑むものだと自覚したとき、どうしても〈CAMPFIRE〉の「まちづくり・地域活性化」のカテゴリーを選択できませんでした。

「ソーシャルグッド」を自ら標榜すること程おこがましいことはない、と普段から考えています。これは「まちづくり」もそうなのですが、「その取組みが社会的に優れたことか/街をつくることか」なんて、取組みが実践されていく中で、社会や街が評価することであって、結果的に「あの取組みはソーシャルグッドだった/まちづくりだった」と、未来の市民が語るべきことである、と。ただ今回は、このプロジェクトが将来的に「ソーシャルグッド」と呼ばれる可能性について、「この時代」に問いかけることを決めました。

本文終盤でも表明していますが、やはり、このプロジェクトは「投票」です。敢えて端的に申し上げれば、「従来の資本主義経済」に対して「NO」の声を共に上げ、僕が「別解」として掲げる「親密で持続可能な地域経済」に「YES」の声を重ねていただけるか、否か、という「投票」。ただ「いいね」をタップするのではなく、自らの所有する「貨幣」を他人の僕に「贈与」する、というリアルな行為を伴う「投票」だからこそ、「資本主義経済の次」を民主的に模索する手段として、このクラウドファンディングというシステムが、実に真っ当だと感じています。

〈GoodMorning〉のキャッチコピーは「今日も社会の夜明けへ踏み出そう」。たまらなく好きです。僕は、このコロナ禍の先に、今度こそ、あたらしい世界の夜明けを見たい。その景色を、共に描く、仲間がほしい。

終了まで残り30日間。この「社会変革プロジェクト」を一緒に推し進めてくださる同志のみなさまが、ひとりでも多く名乗り出ていただけることを、心より、お待ち申し上げております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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