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贈るように、払う。

来週のきょうの夜、ひとつトークイベントを控えています。

◎ 共感コミュニティ通貨 AC pay 幕あけトーク「贈るように払おう。」 

▼ 日時|2021.1.20[水]
▽ 第一部|幕あけトーク|19:00-21:00

・ ギフトなペイ「AC pay」って?
・ 共感コミュニティ通貨「eumo」の描く未来とは?
▽ 第二部|楽屋トーク|21:00-22:00

▼ 配信|Zoom
▼ 参加費|無料
※ 要申込 → https://acpay-eumo.peatix.com/

▼ ゲスト|
▽ 新井和宏 / eumo
▽ 山本達也 / AC pay

[モデレーター|菊地徹 / 栞日]
[オペレーター|柳澤仁 / GNU]

トークイベントそのものは、これまでにも繰り返し、出演したり企画したり進行したりしてきましたが、世界がこのコロナ禍に陥って以降は、すべてオンラインに切り替わりました。来週の企画も、Zoomを使ってオンラインでお届けします。振り返ってみると、自分の発案が起点となって企画が立ち上がり、準備が進み、当日も進行を担うトークは久しぶりです。前回の冬のスタンプラリー企画「Matsumoto Winter Walker」のクロージングパーティーの開催延期(最終的に開始中止)を判断したとき、代替イベントとしてライブ配信した「店主対談」以来かもしれません。

今回、僕がお招きして、お話を伺うおふたりは、経営者と大学教授。でも、その肩書き以上に、おふたりとも、次の時代の地平を切り拓かんとする、チャレンジャーであり、イノベーターである、と僕は確信しています。

僕がこのトーク企画を発案して、当日も進行を務める理由は、ゲストのおひとり、清泉女子大教授の山本達也さんがプロデュースする、松本地域限定のオンライン通貨「AC pay」の加盟店第一号が〈栞日〉だからで、その「AC pay」のプラットフォームとなっているオンライン決済システムが、ゲストのもうおひとかた、新井和宏さんが代表を務め、「共感コミュニティ通貨」を自らに冠する「eumo」だから。と云って仕舞えばそれまでなのですが、もちろん「そのポジションだから」という理由以上に、強い動機そして意志があります。

僕は、新井さんが「共感コミュニティ通貨」と名付け、その思想に(それこそ)共感した達也さんが「松本にこそ、その地域通貨を!」と導入に苦心している「AC pay」を、この地域社会が実装することができるか否かが、このコロナ禍に陥って以降、僕が繰り返し唱えている「親密で持続可能な地域経済」を実現できるか否かの分水嶺となる、と云っても過言ではない、と考えています。「eumo」が浸透した先に新井さんが想い描く「共感資本社会」は、僕が目指す「親密で持続可能な地域経済」と重なる部分が限りなく大きい、と感じているのです。

だから、自宅が〈栞日〉と同じ町内(どころか、同じブロック)にあって、コロナ禍以降は大学の仕事が(講義も会議も)すべてリモートになって、ずっと松本に居る(こんなこと初めて!!)達也さんが、朝の日課にした散歩(最近はランも交えつつ)のあとに、ほぼ毎朝〈栞日〉に顔を出してくれるようになって(僕としては、それだけでものすごく嬉しいこと!)、その度にカウンターを挟んで政治のことや社会のことや教育のことをアレコレ議論する中で、夏も盛りを迎えたある日、「AC pay」のことを話し出してくれたとき、「これだ!!」と思わず胸が高鳴りました。春に「親密で持続可能な地域経済」というビジョンを描いたあと僕は、それを実現するために実装すべき、具体的なシステムについて、ずっと考え、探し求めていたからです。

ー ちなみに、達也さんたち山本家が松本に移住してきた時期と、僕が〈栞日〉の開業準備を松本で始めた時期が、ほぼ同時期で、山本家とは〈栞日〉の開業以来、家族ぐるみでお世話になっている仲です。

まがいなりにも「国際関係学」を学び修めた大学時代から、ずっと関心は寄せつつも、いまひとつピンと来ることがなかった「地域通貨」(それはきっと、現実の資本主義経済の社会に対して、どれほどの効力を持てるのだろう、という疑念から)。一方で、それとはまた異なる違和感から、いまひとつピンと来ていない昨今の「キャッシュレス」キャンペーンの数々(それはきっと、このシステムの裏で誰よりも得をしているのは大きな資本自身なのではないだろうか、という懸念から)。その間を華麗にすり抜け、この「共感コミュニティ通貨」は、僕の胸の奥深くまでススーッと入り込んで来ました。その土地に生きる一人ひとりの豊な暮らしを実現するために実装するリテラシーであり、マインドであり、それを支えるテクノロジーである、ということが、素直に理解できたからです。ピンと来ました。

つまり、この「AC pay」そして「eumo」のチャレンジは、取りも直さず〈栞日〉のチャレンジでもあるのです。いま僕たちは本気で、「お金」をリデザインして、この資本主義経済をアップデートすることを考えています。その幕あけを、ぜひ目撃してください。

そして、最後にもうひとつ。こちらは、きょう、このあと、僕がゲストとして登壇させていただくトークイベントのご案内。きっと、来週のトークに先立ち、今夜のこの「観光」の話は、大切な伏線になるはずです。ここ松本で「親密で持続可能な地域経済」の実現を目指す上で、「観光」という言葉であり概念は、避けては通れない、大きなマインドチェンジを迫られる課題であることが、もはや明白だからです。タイミングの合うみなさんは、併せてお付き合いいただけたら(なお、いずれのイベントも、ライブ配信終了後にアーカイブされます。リアルタイムで見逃してしまった場合も、それぞれの時間が許すときに、ご視聴いただけたら幸いです)。

◎ NAGANO 観光アカデミー #12「栞日・菊地さんと考える、これからの『街の幸福』論 - 城下町・松本と観光の視点から -」
▼ 日時|2021.1.13[水]19:00-20:15
▼ 配信|YouTube「Go NAGANO Official Channel
▼ 参加費|無料
(申込不要)

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