ふつうの日記 2021.09.27『ケーキの国の幸福度』

・ケーキ

　ケーキを食べた。スーパーで200円くらいのケーキ。パッケージには可愛らしいフォントで「ショコラケーキ」と書かれていて、チョコレート好きの私は簡単に釣られてしまった。上部だけが透明になった袋からは、淡い茶色のクリームが覗いている。おいしそうだ。
　おやつの時間に食べてみると、実際とてもおいしかった。袋を開けてみると「ショコラ」なのはさっき覗いたクリームの部分だけで、下は黄色い普通のスポンジだった。でもこれが良い。凝ったケーキもおいしいけれど、こういう素朴で飾らないケーキも同じくらい好きだ。甘くてふわふわしていて、ケーキに必要な条件はすべて揃っているし。
　ケーキは食べるのも幸せだけど、ケーキ自身も幸せそうなのがまた良いところだ。可愛らしくてほんわかしていて、箱の中でもお皿の上でも優しく微笑んでくれていそう。各国の幸福度ランキングというものがあるけど、ケーキの国はきっとダントツ一位だろう。ケーキの国には差別も虐殺もない。いいなぁケーキの国、行きたいな。もしも日本で人生に行き詰まったら、ケーキの国に亡命しようかな。

・左

　左の太ももが急に凝りはじめた。何とも言えず痛い。私が左の太もも何をしたというんだ……知らない間に、傷つけてしまっていたのかもな……。