講演会で聞いたあれやこれやの話
シュウです!
「挑戦」と「応援」が循環するコミュニティを作るためにnote を書いています!
さて、先週末に千葉の幕張メッセで行われた「CYBOZE DAYS 2020」のイベントで、サイボウズ社長 青野氏と西野亮廣さんの対談があったので、会社を半日休んで聞きに行ってきました!
予想通り素晴らしい話が聞けたので、簡単にスマホのメモに書き留めた事をシェアしようかと思います!
主な話題は12月25日公開の「映画えんとつ町のプペル」についてと思いきや、いつもサロンなどで話されてるゴリゴリのマーケティングやエンタメ活動に非常に為になる話です!!
映画の後にやろうとしている事も少しだけ話されていました。
何度聞いても学べるマーケティングの話
マクドナルドの利益を生み出しているのは、ハンバーガーでは無くて、サイドメニューである。
・フロントエンド(集客用の無料or安価な商品/サービス)→ハンバーガー
・バックエンド(実際に儲けとなる商品/サービス)
→ポテトやドリンクのサイドメニュー
メインと思われているものではなくサブと思われているものが利益を生み出している例ですね。
つまりメインで集客してサブで収益化するモデル。
今の世の中、全ての商品やサービスに大きな差が無いくらい向上し、高品質で安い商品やサービスで溢れている。
そうなると、これからの差別化は機能から人になります!
「どんな商品/どんなサービスか?」
より、
「誰の商品/誰のサービスか?」
で選ばれる様になる。
これは、インターネットの進化の結果によるものだとおっしゃってましたが、同じくらいの価値の商品やサービスなら知ってる人から買いたいと思うからです。
この様に、これからは購買と支援が同一化し、
人は「自分のお金を誰に使いたいか?」と考え始める人が増えます。
単純に「安い」では無く「意味のある」ほうにお金を使いたくなる!
実際、西野さんが普通にネットショップで2,000円で売っている自分の絵本と、西野さんの会社のインターン生が自分達で売り歩いた1,000円高い絵本のどちらが多く売れるかという実験をしたところ、インターン生の高い方が売れたという結果が出ました。
これはインターン生の活動を「支援したい」というところに、応援者がお金を出したのです。
この実験から「物やサービスにでは無く、人に使う事の方が利益率が高い」という事が証明された。 という事です。
どうやら時代はモノ検索→ヒト検索に変わり始めています。
エンタメの売り方を変えた話
次はエンタメ(絵本や映画)は完成品より、作る過程の方が価値が高いという話。
どこで収益化するか?
・メインコンテンツ→無料
・メイキング→有料
作る過程から見せる事で、人は安心してそのメインコンテンツのために時間を使える。
というのも、人はハズレのないものに足を運び、得体の知れないものにはお金を出さないのです。
これは、「鬼滅の刃」で証明されました。漫画では全てストーリーは終わっていました。
サイボウズの場合、お客さんとの開発過程を収益化出来るのか?青野社長は、この考え方は今後の自社の懸案事項になるとおっしゃってました。
完成品の価値とメイキングの価値はどちらが高い?
→希少価値はどちらが高いか?
東京タワーの完成品はいつでも見れるけど、東京タワーの作られる過程はその時しか見れない!
これをプロセスエコノミーという新しい言葉で示されていました。
他のサービスでも作る過程を有料化させる手法が見つかるかも!
VIPの存在をマネタイズにする!
我々はどんな素晴らしい映画に対しても、マックスでチケット代の1,900円しか払えない。
これは、VIPの存在をマネタイズ出来ていないからで、良い作品にはもっと沢山のお金を払って応援したい人がいる。
例えば、スタジオジブリの作品があまりにも素晴らしいので、スタジオジブリの人にたくさんの支援をして次の作品に向けてがんばってほしいと思っている。だけど、「支援する方法がない。」みたいな。
殆どのサービスで、その応援シロをデザイン出来ていない。
これは、作品の売り上げだけで新しい作品を作らなければならない作り方は厳しいと言うことにもつながりますね。
ギフトの価値
西野さんは絵本を、「本」というジャンルとして売るのでは無く、絵本を「ギフト(お土産)」として売ることで、多くの人達に届けることに成功しました。
他の絵本の役割
・読み物(情報)
・コミュニケーションツール(読み聞かせ用)
・インテリア(飾り)
そして、ギフト!!
ギフトは受け取る人も贈る人も幸せ!!
贈り主は、相手に贈り物を受け取ってもらって喜ばれる事で、「こんなに喜んでもらえてもっと頑張ろう」と思える。
寄付や支援から逆にリターンを貰ってる。
だから、人は支援したくなる。
さらに、現在の世の中はSNSで承認欲求は高くなってる。
もっと人が支援したことでイイねを貰える仕組みを考えてみよう。
ちなみに、支援という意味では、サイボウズは無料で児童虐待防止のシステムを提供している。この活動は本当に素晴らしいので、一番最後にこの活動の記事のURLを貼っておきます!
映画のシナリオを映画公開前に出す理由
映画えんとつ町のプペルは、公開前にも関わらず台本を売っています。
ちなみに僕の手元にもその台本はあります。
2回読みましたが、「内容が分かって(ネタバレ)観にいかなくてもイイ」とはこれっぽっちも思えず、むしろ早くこのシナリオの答え合わせをしたくなりました!
映画の台本を公開して、失われるものは情報のみで、ヒトは情報だけで無く体験に価値を感じるんです!
例えば、家族や恋人、友人達と一緒に同じ体験をする事が大事に思えるなどだと思います。
西野さんは、こんな事を自分のサービスに置き換えて、常に因数分解してロジカルに考え続ける出るんですね。
これからの話
映画終わった後西野さんがやろうと思っているのは、町づくりです。つまり映画の舞台である「えんとつ町」を実際に作ることですね!
コンセプトのある町を作りたいと言ってました。
例えば、京都やベニス、下北沢もそうで、コンセプトによる共通項があればそこは安全な場所になる。
それもあって、ディズニーランドや六本木ヒルズを作るまでのストーリーが面白くてめちゃくちゃ勉強された様です。
また、町を作るのに一番大切なことは、飲み会で住民の人に理解して貰うこと。
だから初めにスナックから作ったんですね。
新しいことやるときは理屈より、人の信用が大事で、「お前に任せる!」と言わせるのが一番。
結論、地元の餅つき大会が住民説明会より大事ということです。
さらに、青野社長は「イノベーターに必要なのは、政治力」とおっしゃってました。
イノベーションと政治力って真逆の関係に思えるんだけど、実は違うらしいです。
「俺聞いてへんぞ」が最大の敵になるから、いかに順序を間違えずに、伝える人に伝える努力をしていけるための政治力が必要なんだとか。
まだまだ話されたことは多いのですが、今日はこの辺で。あとは、書き留めたワードだけ残しておきます。
・ロジカル+エモーショナル
・エンターテイメントは安心安全の元に作られるものだから、お客さんの生活も責任を取る
・災害、貧困は無視出来ない
・コロナ禍のストレスは遅いと不透明
・リーダーは多数決をしてはいけない
・スピードが大事
60分とは思えないくらいのボリュームの内容でしたが、本当に分かりやすく噛み砕いて話される姿はさすがだと思いました。
今日書いた話はあくまでも二次情報で、自分の活動に転用するためには、実際に自分で行動して、実験を繰り返していく必要があるんだなと改めて思いました。
最後まで読んで頂きありがとうございました😊
サイボウズ児童虐待防止のサービスについて
https://www.buzzfeed.com/jp/akikokobayashi/haonegaiyurusitenomemoniosaburaretasositesitakoto