[漫画紹介]ボタボタ 板垣巴留
「でも社会に出てみたら皆そう 皆『セックスしてません』みたいな顔しておきながら実はセックスしてるなんて怖いわ 洋服を着た獣みたい」
(引用:ボタボタ/板垣巴留/日本文芸社)
極度の潔癖症の氷刈真子。
彼女は、汚いものに触れると鼻血が出るという特異体質を持っている。
故に男女の触れ合いが困難。
彼女はなぜ極度の潔癖症になってしまったのか、鼻血が教えてくれたこととは。
そんな彼女が自分の特異体質と向き合いながら、愛を求める物語。
1話目ではぶっ飛んだ印象の彼女だが、話が進むごとに潔癖症になったきっかけが明かされたり、自分の特異体質と懸命に向き合っている姿を見ているとピュアな女性のように感じた。
彼女の愛に対する考え方は、5歳の頃(特異体質になった頃)から変わっていないような気がする。その純粋すぎる心が空回りして周りからは理解されない行動になってしまうのかもしれないと思った。
普通になりたいだけなのになれない。
僕も生まれつき左瞼にピンポン玉くらいの大きさのしこりがあったり(現在はない)、小学五年生まで中耳炎だったので耳に水を入れることができず、水泳の授業では12級のままだった。
だから、普通になりたいという彼女の気持ちに共感したのだと思う。
BEASTARSも心に刺さる台詞の数々があったが、今回のボタボタは『愛』に関するパワーワードが炸裂していた。
斬新な設定の漫画を読んでみたいという人にはオススメの作品です!
⚠︎大量の血の描写(モノクロ)があるのでグロい作品が苦手な人にはオススメすることはできないかもしれないです。
板垣先生のTwitterに1話が載っているので気になった方は読んでみてください!
読んでいただきありがとうございました。