研究計画書
■研究テーマ
ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』を読んで、そこに記されている”条件”を満たせば本当にプロフェッショナルになれるのか?
■研究の目的と背景
ドラッカーと言えば、経営学の父とも言われ、マネジメントの概念を生み出した偉大な思想家です。
世の中には数多の自己啓発本がありますが、誰もが耳にしたことがあると思いますし、バイブルにされている方も多いでしょう。
半面、聞いたことはあるけど、読んだことはない…という方も多いのではないでしょうか。
本研究ではドラッカーの著書『プロフェッショナルの条件』(以下、本書)に記されている内容を紐解き、本書に記載されている条件を半年間愚直に実践すれば、本当にプロフェッショナル(※)になれるのか?を明らかにすることを目的とします。
胡散臭いと思う人も、プロフェッショナルになりたい人も、ぜひご笑覧いただけますと幸いです。
■用語の定義
ここで、各用語を定義しておく必要があります。
”プロフェッショナル”
プロフェッショナルと一口に言ってもあいまいです。ドラッカーは”成果を上げられる人”とも言っています。
が、これはこれで、やや(ともすればかなり)抽象的です。
実験の結果として示すためには、いかようにでも捉えられる表現であるため、ここは自分で定義することとしました。
本研究において”プロフェッショナル”とは、以下3点を満たした場合とします。
❶チェックリスト(厚労省のキャリア健診シート)において何らかの上向きの変化がある。
❷仕事において、何らかの定量的数値の改善に寄与する。
❸自身の収入が上がる。
❶について、少し古く平成23年のデータですが、セルフチェックに使えそうものがありました。
厚労省の 仕事と生活に対する意識、態度、行動に関する設問内容 ~6 つの領域と 45 の設問~ を用いて、経時的に変化を記録をします。
❷は、どんな人でも比較的汎用性高くわかるものと思います。
例えば…
営業や店舗ビジネスであれば、受注数、来客数、売上金額…
人事や採用の職種であれば、応募数、内定数、入職者数、退職者数…
製品開発であれば、リリース数、売上金額…
などなどです。
定量化できる数値が改善した場合、❷を満たしたものと考えます。
これは本業でも副(複)業でも良いものとします。
❸これは本業でも副業でもOKですが、6か月の期間終了後に収入の増加があった場合に満たします。
こちらもシンプルですね。
総収入ですので、本業でも副(複)業でも良いものとします。
”条件”
こちらも定義する必要があると思われます。
なぜなら、本書をざっと眺めた感じ、「条件1はXXX、条件2はYYY、条件3は…」などと、文字通りプロフェッショナルの条件なるものがリスト形式に羅列されている類の書物ではないためです。
※もちろん、一部直接的にこのように表現されているケースも想定されます。
したがってドラッカーの主張や経験、様々なデータなどの集約から、自分なりに条件を定め、それを実行する…というプロセスが必要でしょう。
そのためまずは、ここの条件を明らかにすることも必要です。
すなわち、本書の内容の理解といったところになりますが、ここがまず肝かもしれません。
■検証したいこと
以上の前提にて、検証したいことを再度まとめると
「プロフェッショナルの条件とされる、条件をまずは自分なりに定義し、それらを愚直に実践すれば、半年後にプロフェッショナルーすなわち、自己のキャリアコンディションの向上、仕事上の定量数値の改善および自身の収入の増加の3点を実現することができるのか?」
となります。
■方法
実験方法についてです。
本書を読む。
その中で、実行しやすい具体的なアクションがストレートな表現で記載していあるかを調べる。※
記載がある場合は、それらをリストアップする。
記載がない場合は、内容を解釈し、具体的なアクションに落とし込む。
アクションリストができる。
上記アクションリストについて、どんな場面で、どのように取り組んだか?を記録し、適切に発信する。
上記と並行して、6月より週1回程度のペースで、自分でチェックリストを使い、変化を記録する。
※抽象的な表現を具体的アクションに置き換える必要がある場面とは、例えば以下のようなケースが想定されます。
「朝は午前5時に起きるべきだ」と書いてあれば、文字通り午前5時に起きることがアクションとなりますが、「人生を豊かにするには朝が最も大事だ」であれば、解釈はまちまちになろうかと思います。
午前5時に起きることも正解ですが、朝1番に取り組む仕事を最重要と考えているタスクに置き換えるとか、朝にヨガをするとか、朝ご飯を必ず食べるとか…人によって正解がまちまちです。このような場合は「人生を豊かにするには朝が最も大事だ」を具体的アクションに置き換え、実行する必要があります。
もちろん複数あってもよいでしょう。
おそらく、このあたりも自分で定めねばならない場面が想定されるでしょう。
…そう、正解などなく、学びは常に孤独であり、自分で正解を見つけねばならないのです。教えてもらおうとしてはなりません。
■想定スケジュール
以下のように進めます。
■報告書
実験レポートとして、結果は9月に1回、11月に1回報告をします。
その間にもアクションリストの作成や実行を随時報告していきます。
何かしら変化の有無とともに、その原因も考察していきます。
それでは!
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