「川」のある風景－長良川（１）

生まれ落ちた時から高校まで、「川」のある風景の中で生活してきた。 いつ頃のことかの記憶がすっかり薄れているが、母が、弟がいないことに気づき、家族みんなであちこち探し始めた。私がまだ小学生になったか、その少し前だったかの頃だと思う。 私は、思い当たる場所をあちこち探し、川原（長良川）まで降りていった。 対岸は、崖っぷちが続く地形なのだが、私が探して歩いた川岸は、丸い石が並ぶ所や、ヨシやススキが群生している砂地、瓦より少し厚めの岩が重なったチャートの岩肌の景色が入れ替わり続くよう