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「氷菓 / CYNHN」について

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なかなか世の中も落ち着かないというのもあり、何か少しでも担当アーティストさんのプロモーションのひとつになればと思って、noteを始めていこうかと思います。
内容は楽曲の制作に携わっている担当楽曲に関して。どんな想いで始まって、どんな形で仕上がっていって、世の中に発信されていくというところまでを担当していまして、そのあたりをお話できたらと考えてます。
(この夏場は少し継続的に書いていけるように努力します🥺)

CYNHNの「氷菓」
この楽曲は#0F4C81(ヨミ:クラシックブルー)の2曲目に収録されていますhttps://youtu.be/i7yGZPp-GAs

作詞:武市和希さん、作曲:mol-74(https://mol-74.jp/)、編曲:トオミヨウさん(https://twitter.com/t034o)

制作の打ち合わせでは、
・「青」をどういう形で表現してもらって良い、例えば、青色を「水」、「空」、に置き換えて表現可といった

・青色の濃さは、アルバムのコンセプトが「クラシックブルー」というくらいなので、濃い青色でも、少し「優しさ」を感じれる表現をしたい

・「儚い」感じ

・リファレンスはあるのですが、それは内緒で、、、ミディアムテンポが希望しました

という感じでマネージャーさんにお話しした気がします。

京都のバンドさんなのと、透き通った光、優しさだったり、懐かしさを感じさせるmol-74さんの感性、世界観がCYNHNにあたらしい風を吹かせてくれると思って、お願いしました。
(お願いした時期は、2020年3月中旬で、7枚目のシングル「水生」リリースの頃で、demo音源をいただいたのは、8枚目のシングル「ごく平凡な青は、」制作の最中、さらにコロナ禍の緊急事態宣言解除の6月頃でした。)

demo音源が上がってきた時のお話
タイトルが「氷菓」と書いて、ヨミはアイスクリーム。まず浮かんだのはメンバーの月雲ねるさんで、甘い感じの作品かなと思いつつ、デモを聴かせていただくと、大きく予想に反して、なかなかの切なチューンでした(表現が古い笑)
サビの「もう会えないや」とか最高!って自宅でひとりで叫んだのを思い出します。過去を想って過ごしている主人公がまだ幸せになるための答えを見出せてないというか、「解けない」というところと、賞味期限のないアイスクリームが「溶けない」というところにかかってて、Dメロで「君だけは解けてく」というフレーズで、その「君」という対象が、溶けていくアイスクリームのように形を無くしていく想像もできて、奥が深いなぁって思ったのが最初の感想です。

好きなフレーズは
「齧った氷菓」 
こちらは、「齧る」という表現で、終始カチカチに冷えたアイス、ちょっと昔懐かしのアイスキャンディーかなって個人的に思いました。


Bメロの「青い矢印の標識は今に訴えている」
ユニットとしての「青」が象徴的な立ち位置として、メンバーさんを引っ張っていくイメージだったので、「青色」がメンバーさんに訴えている、という表現がぴったりだなって思いました。
(その流れで青が合わさっていく、、、それが今の「AOAWASE」(https://youtu.be/l9GwvNIAGTc)という楽曲。その青が「ファンの皆様?」という勝手なイメージを持ってたりして、そのファンの皆様と合わさっていくことで、次のステップへ。みたいな制作担当者としては勝手に考えてたり,,,)

「氷菓」に戻って、サウンド面をピンキー!ノーラ&ペトラ(ピノぺ)というユニットの時にお世話になったトオミヨウさんにお願いしたいとずっと思ってて、mol-74のメンバーさんやマネージャーさんと相談して、トオミさんにお願いする流れに。
(CYNHNはピノぺのバックダンサーをやってた流れからデビューしてまして、プロジェクト立ち上げのタイミングはピンキー!さんのファンの方に本当にお世話になりました。精一杯の感謝です🙇‍♂️)

mol-74さんからのデモはお聞かせしたいくらい良いのです!!しかしそれを超えるアレンジをしていただいて、形になってきまして、歌のレコーディングに向かっていきます。

メンバーさんにはmol-74の武市さんの仮歌が入ったdemo音源を参考に準備してもらいました。楽曲的になかなか張り上げる感じではなく、「ブレス」という息の成分を生かしたいという意図があって、その歌唱方法はレコーディング時にメンバーさんは試行錯誤されてました。でもそれぞれ独自のアプローチで、想像以上の世界観の歌を収録させて頂きました。https://skream.jp/interview/2020/12/cynhn_2.php
(メンバーさんによる楽曲の説明だったり、歌のアプローチは、上記の当時のインタビューをご覧くださいませ)

歌レコーディングを終えたあと、トオミヨウさんから
歌の語尾をちょっと少しタイミングに合わせて短めに編集することで、儚さと無機質を出せるのでどうでしょう?という提案いただいて、そうしてみると歌に儚さが増して、「齧れるような氷菓」、甘くないアイスクリーム感が表現できました。

https://open.spotify.com/track/6ZVTwAtqiFnSTyGsNKOUC0?si=b1656a8746144e8c

アレンジの個人的な聴きどころ
サビのピコピコしたシンセ系と、Bメロの0:36あたりからの打ち込みの弦のダダダダッ!って入るところに、水っぽい、ピュルルルルって入っている音は、ほんとに聴いてほしい(擬音語ばかりでおそれいります、、)

あの当時を思い出しながら書いてますが、

歌い分けに関して!
デモをいただく前からユニゾン歌唱(複数人で歌唱)はなしで考えてました。
落ちサビの青柳さんはデモ音源を初めて聴いた時から直感で決めました。この曲の落ちサビって、とっても切ないと思うんですよ。これを歌える人は、青柳さんしかいないって思ってます。

歌い分けは普段はユニゾン箇所を決めてから、確認する事が多いのですが、今回は無しと決めてたので、歌詞を見ながら、この部分はこの方が歌ったら素敵だなってというのを想像してから「たたき」を作ります。

そのあとキーが合うか?などを微調整して決め込んでから、マネジメントさん、関係各位に確認を展開して完成になっていきます。

最後にメンバーさんの歌声で素敵だなって思っているところ。

「君が一口くれて齧った氷菓」
ここは百瀬さんが歌ったら、可愛くなるだろうなって思ったのと、「くれて」「て〜」っていうところ。こんな優しい表現の歌い方を出来る人は他にはなかなかいないんじゃないかなって、いつも思います。

ラストの歌い終わり「いつか振り返るかな〜」
月雲さんで締めたら儚くも明るいかなって思ってお願いしました。
「いつか振り返るかな」「な」
「シャッターを切る」「るー」
の部分が月雲さんにしか出せないところ。すごくいい。

歌い始めの部分
フックをつけたいところなので、綾瀬さん。
「カメラロールの中に」「か」
「笑った僕らがいる」「た」
「何が可笑しくて笑ったのか」「が」「た」
「それは忘れたけど」「ど」(この「ど」の肩の力抜いているというか、脱力感は普通には出せないですよ。)

この感じはいつ聴いても綾瀬さん最高だなって思ってます。


という感じで、ビギナー感満載で、まとまりなく書いてしまい、すいませんって感じです💦
また別の曲についても書いていこうと思います。

引き続き宜しくお願い申し上げます🙇‍♂️

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