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製造業経営診断実習2日目

明後日はいよいよ初めての現地工場と診断の実施日。今日はその実地診断に向けての最終仮説構築とヒアリング事項のまとめを行った。
8人の大学院生が「経営診断」を行いにくる・・・という事実を先方はどのように受け止めているのかは分からないが、我々の立場としては「経営診断をさせて頂く」という気持ちのもと、相手の期待に応えられる成果を出さなければならないというプレッシャーで一杯なのが本音である。そのためにも、今日は実地訪問直前の最終打ち合わせを一日かけて行った。

ヒアリング事項は以下の計9つのジャンルに分けて整理した。
①市場環境・競合分析
②ビジネスモデル
③成長・リスク要因
④組織・風土
⑤保有技術
⑥生産工程特徴
⑦生産管理推察
⑧資金・資源
⑨情報システム

ヒアリングは社長に対するものと担当者に対するものとに割り振り。
1日目の社長へのヒアリング事項だけで計48個に上る。
ヒアリングにはタイムマネジメントも必要となってくるし、その質問の背景を分かりやすく相手に伝えるスキルも必要である。
恐れるのは、我々が診断を実施するための情報を聞き出し、必要な資料が徴求できなければ何も前に進まなくなることである。
そのような意味においても経営者へのヒアリングは診断実習の最初の関門である。

今回は製造業の経営診断を実施するということで、中小企業診断士1次試験で言えば「運営管理」、大学院の講義で言えば「生産イノベーション」「生産マネジメント」で学んだことを中心に実践で活用することになる。

当然、工場を案内されてぼーっと眺めているわけにはいかない。
そこに潜む何かしらの問題点を探らなければならない。

診断重点をどこに定めるか・・・チームの腕の見せ所である。
そして我々の行き着いた結果は、まず「P-Q分析」を行うというものであった。
これは、生産している品目と生産実績を生産量の多いものの順にグラフ化し、この生産量の多いものに関する生産工程などを改善対象とすることで、大きな効果を生むという考え方である。
我々は、この分析を通じて必ずしやこの工場に存在する問題点が浮き彫りになると仮説した。
勿論、答えは現地に行かないとわからない・・・。

P-Q分析から派生する分析シミュレーション

この製造業経営診断実習は難易度が高く大変な実習になることは間違いないが、これぞ養成課程の醍醐味であり、「座学で学んだことを実際に使う」ことを通じて、独り立ちしても世間で通用する中小企業診断士、MBAホルダーに近づくための糧になると信じ、この1カ月を乗り切っていきたい。

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