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アフターコロナの月の輪まつり

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安来市の伝統的なお祭り、「月の輪まつり」。 その伝統が新型コロナ感染症の流行をを切っ掛けに失われつつある様です。 それについて、個人的に調べたり市の職員とメールでやり取りしたこと…
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2024年4月の記事一覧

月の輪祭り〜アフターコロナ その1

安来市には月の輪神事という政(まつりごと)があります。 日本の祭りネットワークにも記載されている歴史のある催し事なのです。 天武3年(674年)に、語臣猪麻呂(かたりのおみいまろ)の娘が海岸でワニ(鮫)に襲われ亡くなったことが記されています。 その娘の霊を慰めるため、毎年8月14日から4日間、踊り続けたといわれ、その慰霊祭が月の輪神事の起原とされています。 1300年続く神事です。 安来市では、その月の輪神事に合わせ、月の輪まつりが開催されていました。 長い歴史のあるお祭りで

月の輪祭り〜アフターコロナ その2

前回、折口信夫(民俗学者:1887~1953)の「大嘗祭の本義」を参照して「まつり」を"奉る(祀る)"、"政(まつりごと)"、”祭り”の3つに分類し説明をして見ました。 神の声を聞き、伝える「奉り(祀り)」 それを実際に行う「政」 行われた政の結果を神に報告する「祭り」 しかし、月の輪神事の始まりは鎮魂祭です。 鎮魂祭と大嘗祭を同列に考えて良いのかと言った疑問をお持ちの方もおられるかも知れません。 「大嘗祭の本義」には、鎮魂祭も同様に行われていたとの記載も見ることができます