見出し画像

僕たちは、放り出された③

いよいよ1階の工事が始まるタイミング
 
と言っても、2階の改装工事をやってる最中も1階は着々と工事が進んでました。
何故なら、1階の工事関係者と2階の工事関係者は別だったからです。
 
しかし、この状況は異例だと思います!
なぜなら、全フロア同じ業者さんに固定した方がいいからです。

固定してた方がいい理由は…
イメージの共有がしやすいからです。
1階、2階、3階と何度も何度も打ち合わせをする必要がなくある程度お任せしててもすでにイメージの共有が終わってるので安心

ですが、各フロアで分けてしまうと打ち合わせ×3です
やり取りもそう!

それなのに、この方法を選ばざる得ない状況だったのは僕達(八木山メンバー)には時間がなかったからです…
もう、数日後には行き場を失う!そんな状況が隣り合わせだったので

「スピード勝負」

これ一択!むしろ、それ以外の選択の余地なし!
 
そして、僕達も同様に何をするべきなのか?その場その場で”即断即決”をしなきゃいけない状態…これはかなり体力も精神力も消耗します。
何故なら、僕自身正解を知らない!と言った状態だったから。
この状態はかなり恐怖でした…
本当にこの方向は合ってるのか?
1日に何人の方と話してたのか?

けど、今思えば八木山の立ち上げの時はそれほど恐怖心がなかった気がします。
同じ、正解を知らない!でも、恐らく環境が違ったから!です。
ここでいう”環境” とは ”失敗をしらない" と言った方がいいかもしれない
そうです、八木山の立ち上げの時はまだ何も経験してないから「恐怖」と言う事自体知らない!むしろ、無敵の状態だったかも

話がそれてしまいました…

ですが、曲がりなりにも10年間色々な経験を積んだので今回の立ち退きは正直八木山の立ち上げの時感じた「無敵感」はなく「恐怖心」の方が強かったです…
その理由は「背負った物の大きさ」です
家族、スタッフ、シェアショップの皆…身近なとこで言うとこの辺りですがその先には業者さんや、作家さんなども含まれます
それらを全部背負った状態での僕の「一挙手一投足」にすべてがかかってた

だから、閉めたくて閉めていた訳じゃないけど極限まで閉めてる期間を短くしたかったんです。
※6月1日が11周年だったこともあるけど
 
とにかく、「短期間で復活する」が絶対的な僕の中でのテーマでした。
そもそも「テーマ」とか言ってる状態ではなかったんですけど…
まだ何も出来上がってないし、工事も始まってない状態の時から6月1日(11周年目)を再スタートの日にする!これだけを決めて、スタッフや関係者にも伝えました…
この時の全員の心の声が「絶対無理!!」だった事は言うまでもない…

この時がどういう状況だったか整理すると
・予算無し
・立ち退きまでの期限あり
・八木山の解体工事
・八木山から全員の引っ越し
・八木山の退去手続き
・新店舗の解体工事、改装工事
・新店舗の入居許可、申請
・保健所の許可、申請
・八木山の電気、ガス、水道、その他契約関係の解約手続き
・新店舗の電気、ガス、水道、その他契約関係の手続き
・初めてのクラウドファンディング
・解体業者さんとの打ち合わせ
・改装業者(大工)さんとの打ち合わせ
・改装業者(電気屋)さんとの打ち合わせ
・スタッフとの打ち合わせ

ざっとこんな感じでした

ですが、本当に目の前に道が1本しかなくてその細い道を駆け抜けるしかなくて…

けど、今新たな場所に移れて全員が事業を続ける事が出来てる!
これだけが ”事実” です

本当に僕個人的には「必死だった」としか言いようがなくて、特別凄い事をしたわけじゃないです。
本当にめちゃくちゃ沢山の方に助けていただいた!それだけなんです。
 
ですが、ここまでの道中をずっと見ててくれた方々からは本当に褒められたりする時があるんです… ※恥ずかしい
 
けど、この数か月の移転劇は無事着地して、また新しい道を走り始めてますが、ここが僕たちのゴールではなくて今からです!
 
なるべく冷静に書くつもりでしたが、感情論も含めて書いてしまいました…

ひとまず、ここまでがここ数か月での出来事でした。
 
最後までお付き合いいただきありがとうございます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?